ネコぶんこ


2012年07月08日 今後の四十年間のぼくは、生きているという動作を空しく続け、若々しいミイラの粉が自分の内側で跳ねて鳴るガサガサ嘲るようなマラカスを聞きつづけなくてはならないんだって。 [長年日記]

§ [DnD][4e] 2011年01月08日『フラグとは折るものだ』

エスペランザ(エラドリンのメイジ/ブララニ・ウィンターソウル14):冷気を支配する力をより研ぎ澄ました秘術使い。トリガーハッピー。プレイヤは荒原の賢者氏。

グスタフ・トラップ(ヒューマンのシーフ/パラゴン・シーフ14):速くて痛い弓使い。装甲は心許ない。バックスタブ人生。プレイヤは森聖氏。

セヴン(ドワーフのウォーロード/キャプテン・オヴ・フォーチュン14):斧を偏愛するドワーフ。死狂い。キャプテンにしてジェネラルなのでまぎらわしい。プレイヤは隠者氏。

イド(ハーフエルフのパラディン/クエスティング・ナイト14):迷える騎士。ブレーキにならないcompanion。主人公。

“風の王”のしもべたちとの戦いから三十八日。冒険者たちはウォーフォージドから報酬がわりにかつて教団がオークと結んで決起した時に使われず、そのまま放置されている宝物庫のありかを教えてもらい、回収に向かっていた。

馬で三日山脈の中にある古道を北へ進み、山脈の地下に広がる洞窟を進むこと四日。指定された場所の近くを歩いていると、前方の空洞に人の気配がした。グスタフが先を見てみると、そこにはドラウやドライダー、彼らの従者であろうグリムロックたちが柵を築いて見張りをしていた。

「ドライダー?」
「下半身を蜘蛛に改造されたドラウ」
「ようはザクタンクやゲルズゲーみたいなモビルアーマーDEATHゥ」

「どうせ殺すし奇襲しよう」
「よしファイアーボール

はじめはグスタフとエスペランザがうまく機先を制し、柵を逆用しておびき寄せては各個撃破していたが、後ろに潜んでいたローパーが触手でグスタフを捕らえて爆発するキノコの茂みに突っ込ませると戦場は柵の中へ移った。ローパーはさらにセヴンを触手で引きずり込むが、彼は足が遅いので逆にそれをもっけの幸いとローパーに肉薄し、反撃パワーで滅多斬りにした。

指導者だったドライダーとドラウが斃れると残った者たちは士気が崩壊して逃げ出したので、PCは燃えそうなものを見張り小屋に詰め込んで火をかけ、別の道に引っ込んで休息を取った。その後あらためて調べるとウォーフォージドが教えた場所は、ドラウたちが“危険”、“引き返せ”と立て札をして柵で封印している通路の先にあるらしいと判明したため、冒険者たちは柵を乗り越えて進むのだった。

より深く入り組んだ通路も熟練の冒険者にとってはものの数ではなく、あっけなく“風の王”の宝物庫に到着した。しかし、百余年の間ドラウたちすら近寄らなかった建造物からは、非常にまがまがしい雰囲気が漂っている。

中に入ると、死者とデーモンからなる軍勢がパーティを待ち受けていた。既に肉は腐れ骨も風化した亡者すら、その妄執をまとわりつかせて生者を苦しめる。肉がまだ残っているゾンビも腐敗を伝染させる能力を持っていたが、幸いパーティはこれに感染することはなく、墓所の王を倒すことでアンデッドたちを一掃し、デーモンも始末することに成功した。

そしてついに、冒険者は宝物庫にたどり着いた。四方を幔幕で囲まれた祭壇の上には無造作に財宝が積み上げられ、それにイドがふらふらと引き寄せられて頬ずりを始める。

「あからさまに罠なんだけど」
「もちろん罠DEATHゥ」

しかし財宝の誘惑に引っかかったのはイドだけで、エスペランザは幔幕が幻影だと見破り、グスタフはその後ろに何者かが潜んでいることを察知。忍び寄ってみると、柱の影から竜がこちらを窺っていた

竜は咆哮と炎、噛みつきでイドを欠いたパーティに攻めかかるが、セヴンからTakedown Strikeで引き倒されたところに追い討ちを受け、逃げ出そうとしたところをエスペランザのBigby's Icy Graspに握り潰されてこと切れた

かくしてパーティは財宝を手に入れ、一日休んだところで帰還の途についた。しかし、先日壊滅させたドラウの前哨地で彼らは再び戦いに巻き込まれるのだった。

今回はBook of Vile Darknessが出たので嬉々として色々使ったですぅ。敵のデータも嫌味でいいけど、特殊地形が効果も適度にいやらしく演出もいいものが揃っていて、こちらもよいですぅ。

そして話は次回へ続くですぅ。