ネコぶんこ


2012年07月10日 悲しい“どこにもある場所”であり、住民はいつも7=イレヴンの職場から解雇され、子供たちはドラッグをやり地元の湖で最新の流行ダンスにひたり、同時に、大人になって生活保護小切手をだましとることを夢見ながら、お互いの肌に湖の水による化学火傷がないかどうか調べる。 [長年日記]

§ [DnD][4e] 2012年01月29日『パトラッシュ、とても眠いんだ……』

エスペランザ(エラドリンのメイジ/ブララニ・ウィンターソウル15):冷気を支配する力をより研ぎ澄ました秘術使い。トリガーハッピー。プレイヤは荒原の賢者氏。

グスタフ・トラップ(ヒューマンのシーフ/パラゴン・シーフ15):速くて痛い弓使い。装甲は心許ない。バックスタブ人生。プレイヤは森聖氏。

セヴン(ドワーフのウォーロード/キャプテン・オヴ・フォーチュン15):斧を偏愛するドワーフ。死狂い。キャプテンにしてジェネラルなのでまぎらわしい。プレイヤは隠者氏。

イド(ハーフエルフのパラディン/クエスティング・ナイト15):迷える騎士。ブレーキにならないcompanion。主人公。

地底の宝物庫からの帰途、冒険者たちが目撃したのは二日前に壊滅させたドラウの見張り所で繰り広げられる戦いの光景だった。

片方はアンバー・ハルクを従えたデロ、もう片方はドラウ。厄介者同士潰しあうなら実に結構な話じゃないかとパーティは見てみぬふりをしようとするが、ドラウをあらかた片付けたデロは地上からの来訪者にも向かってきた。

生き残ったドラウも援護しながらデロを片付けると、生き残りのドラウが息も絶え絶えに二日前何者かの襲撃で警備部隊が壊滅させられ手薄になり、その隙を狙っていたのか近頃地下の住民たちを悩ますイリシッドの下僕たちに襲撃されたと語った。彼は宝石を取り出して冒険者たちに復仇を願ったため、二日前に襲撃した者の正体がばれる前にイリシッドを殺し、すべてをなすりつけることにした冒険者はその依頼を承諾した。

イリシッドたちは隠しもせず拠点の周辺をうろついているために道を辿るのは簡単だったが、その代わり下僕を使って警備を固めている。グスタフの先行調査やエスペランザの占いでこれらをかわし、彼らが拠点を構える空洞の天井近くに出たパーティは、下の様子を眺めた。

空洞の底にはいくつかの建物が建っており、洞穴の壁をイリシッドに支配された奴隷たちが採掘している。何かの鉱脈を探しているのかもしれない。そして彼らの見張りをしているのだろうか、デロを従えたイリシッドが常に巡回している。

敵の支配を得意とするイリシッドを相手に正面から戦うのは危険だと判断したパーティは一計を案じた。彼らの首領を襲撃して殺し、あわよくば目的自体を破壊することで彼らがここで活動する意味をなくさせるのだ。これなら殺すイリシッドは多くて数体、しかも不意討ちもできる。

彼らは坑道を探して逆走し、イリシッドが住んでいる施設へ突入するための道を探した。すると、首領が襲撃された時に使う緊急脱出用の通路を見つけ出したため、それを辿って執務室の真裏へやって来た。

「扉を開けたら首領を弾く」
「こんにちは。そしてさよならだ!」

不意討ちラウンドと1ラウンド目の攻撃をすべて浴び、鉱山で採掘していたミスラルの収益報告に目を通していたイリシッドは護衛のウォール・ゴーレムを起動させることはできたものの、なすすべもなく死んだ。

ゴーレムや支配していた奴隷たちもイリシッドの死で呆然自失となり戦闘は終わったものの、部屋の奥に問題が残っていた。空間が裂けてこの宇宙ではない別の何かが浸食している世界の割れ目。イリシッドが求めていたのはこっちの方だったのだろうと察したエスペランザは危険を冒して歪みの中へ入り、これを閉じた。

そしてパーティは目についたありったけの財貨を袋に詰め込むと、迫る足音を背にエスペランザがストーンラックで通路を潰し、そのまま先ほどの天井裏まで逃げおおせた。

ふたたび下をうかがうと、ところどころで火の手が上がっている。ドラウたちの復讐部隊が襲撃を行ない、支配から逃れた奴隷たちも叛乱を起こしたようだ。

これで自分たちが追及されることもなくなっただろうと感じた冒険者たちは、街への帰途を急ぐのだった。

今回は道中のイリシッドと戦いたくなさそうなプレイヤの提案をうけ、替わりに襲撃ルートの確保と脱出の技能チャレンジを即興ででっち上げ、首領の頭を弾いて逃げ出してましたぁ。

代案が出たらとりあえず技能チャレンジを設定してプレイする感覚がつかめてきたのか、短時間でもとても満足度が高いセッションになったですぅ。