ネコぶんこ


2012年08月23日 でも、繰り返すけれど、遅くともやらないよりはましだ。 [長年日記]

§ [DnD][DnDNext] 『イベント報告――ダンジョンに集合(Event Report--Converging on the Dungeon)』

2012年8月3日、金曜日、午前11時12分

投稿者:WotC_JenniferClarkeWilkes

7月4日からの週末、私はミネアポリスで開かれたCONvergenceに招かれて出席していた。今年のテーマは“ワンダー・ウーマン”で、私は長年業界に関わっていたため、出席と講演を求められた。イラストレータのラス・トンプソン、ヤングアダルト編集者のシャーリーン・ノヴェンバー、そしてファンタジー小説家のソフィ・アルドレッド(ドクター・フーで“エース”をプレイした)と、多くのよく知られた女性が招かれていた。私はそうした権威ある場には本当に場違いだと感じたが、私はスタッフと参加者によってそこへ迎えられた。私はまた、D&D Nextの公開プレイテストが始まったので皆さんに新しいゲームを見せることができると発言した。私の頭は真っ白になっていた。

CONvergenceはSFとファンタジーを主にしているが、コミック、ゲーム、コスプレなどなど、あらゆる種類のオタクに向けた大規模な地方コンベンションだ。今年のコンベンションには、約6000人が参加した。すべてボランティアによって運営(主催者はそれが合衆国最大のファンによるコンベンションだと発表している)され、非常に整然としている。コンサート、映画、アニメ、展示、剣術の試合、コスチューム、工作、パーティを行なっている部屋、講演、もちろんゲームもだが、あらゆる興味への需要を満たすイベントがある。

コンベンションの主催側は私とプレイテストのイベントを行なうために私に同行する夫、クリス・ウィルクスの旅費、宿代、そして食費を気前よく負担してくれた。また、私にはよく気が利いて私を次のイベントまで案内してくれた荷物もちの部下(いつも元気で明るいマーク・テンペル)もいた。私はウィザーズに関係するものからゲームにおける少数派の扱い、編集者として厄介な文筆家を扱うこと――そしてもちろん、ダンジョンズ&ドラゴンズに関することまで、多くの講演に参加した。会場は第4版からプレイを始めた人から(私のような)白箱から始めた古代人まで、新版が何をしようとしているのか知りたい参加者でごった返していた。

私たちがコンベンションで大回転した結果、D&D Nextを少なくとも100人以上には見せることができた。この多くは我が夫の狂気じみた努力によるもので、彼は自分の時間を取ることも犠牲にして献身的にコンベンションのために働いていた。最初に私たちはそれぞれの部屋に6人のプレイヤーを迎えるプレイテストのセッションを18回予定していた――しかし、かれはそれを上回らせた。多くのセッションには見物する人もいて、彼らは契約に署名してその様子を興味深く眺めていた。

旅行の前、そしてこの時、私たちはD&D Nextのプレイテスト・ルールのパックに入っているものを使い、いくつかの異なる小さな連続した遭遇を作る方法を編み出した。大まかなあらすじはせき止められた川、移動する野盗、そして橋で旅人をゆすっているコボルドである。これらはいくつかの単純な地形(グリッドを使わないプレイの様子をテーブルで実演するため)といくつかのグリッドを使った戦術的遭遇のマップで具体化される。私たちは脳内劇場による脇道に対応できるよう、ロールプレイや探索の遭遇も準備した。このアドベンチャーはいくつかの異なるやり方で成功にたどりつけるようにも工夫した。

ゲーム会場はホテル最上階の豪華な会議室フロアだった。部屋はかわいらしく、プレイするのにちょうどいい広さだったけれど――エレベータは混雑していてしばしば遅れる原因になった。私たちはその会議室を、守秘性を容易に保つためにもセッション中占有していた。(ゲーム参加者がみんな、私たちが椅子、ペン、ダイスなど持ってきたものが足りなくても協力的で、全員が後片付けと翌日の設営を手伝ってくれたことにする。)熱心なプレイヤーがテーブルの周囲へ来るまで私たちは会場の設営に手こずっていたため、私たちの最初のセッションは少し多難な幕開けだったが、すぐに私たちはきちんと行なえるようになった。契約書と重要事項の要約を集めると、私たちはキャラクターをシナリオと彼らの世界へ案内した。

それぞれのセッションで起こった笑いとテーブルでの雑談から、私たちのプレイヤーはゲームを楽しんでいるように見えた。みんなは何度も何度も、簡単で柔軟なルールの仕組みが好みだということを話した。プレイヤーからはキャラクター作成や現在のプレイテスト・パックにないその他の情報について多くの質問を受けたが、私たちは彼らに詳しいことを話せないので、良かったところ――そして、良くなかったところ――は直接ウィザーズのコミュニティにあるフォーラムで話し、D&D Nextプレイテスターとして契約し、私たちが行なう調査へ公式のフィードバックを送ってほしいと説明した。

クリスの八面六臂の活躍でさえ、私たちはゲームをプレイしたかった全員とプレイできたわけではないが、私たちはそれでも、見物人とコンベンションのスタッフを含め、150人はやってきたと数えている。とても疲れたが、私たちは大満足だ。私に機会が与えられたなら、私は必ずコンベンションにふたたび参加する。私のたったひとつの心残りは、もう少し街の観光をしたかった――まったくできなかった上に、コンベンションのホテルは空港のそばにあるのだから。それでは、次もお楽しみに。ありがとう、ミネアポリス!