ネコぶんこ


2013年08月12日 さて綱は廻廊より跳り下りて、もとどりに付きたる鬼が手を取りて見れば、雪の貌に引替へて、黒き事限りなし。 [長年日記]

§ [DnD][4e][LnL] 『Gen Conへ!(Gen Con Bound!)』

マイク・ミアルス

今週、R&Dチームの面々は北米最大の卓上ゲーム・コンヴェンション、Gen Conに参加するため、インディアナ州インディアナポリスへ向かう。私たちはとても刺激的なものいくつか準備している。

  • 木曜の夜、しばしの間Indiana Roof Ballroomはバルダーズ・ゲートの街に姿を変える。『Sundering』の小説の作者たちと出逢い、デジタル・ゲームの見本に触れ、そしてR&Dチームの面々と話そう。もちろん君はLone Shark Games一座が演じる、フォーゴトン・レルムでもっとも名高い(あるいは悪名高い?)都市の一角で起こった殺人試験の謎解きを手伝うこともできる。
  • キャンドルキープは英雄を求めている! 邪悪な軍勢がこの要塞図書館を陥落させようと集結している。この脅威を討ち払うには勇気ある冒険者の参戦が必要だ。一般チケット2枚を使って線を踏み越え、戦いに参加してほしい。『The Siege of Candlekeep』は2時間のゲーム・イベントだ。グループがアドベンチャーを終えたらすぐに新しいテーブルが準備される。
  • 『殺戮のパルダーズ・ゲート(Murder in Baldur's Gate)』のイベントについても詳しく語りたいが、品切れだ! 発売を控えた『Sundering』の壮大で大きな物語を彩る最初の一歩となるアドベンチャーを体験するためのチケットにはまだ若干の余裕がある。君がGen Conに行けなくても心配することはない。『殺戮のパルダーズ・ゲート』の開始イベントは8月17~18日の間、全世界のゲーム店で開催される。週末の開始イベントとGen conのイベントでは同じものを使う。
  • もちろん週末の間は講演もある。この講演は『Sundering』の作者、R&Dの面々、そしてデジタル版の製作者へ、君がゲームの質問を投げかける機会になる。本にサインをもらおう!
  • 週末の間はずっとR・A・サルヴァトーレ、エド・グリーンウッド、トロイ・デニング・エリック・M・エヴァンス、そしてリチャード・リー・バイヤーズがD&Dのプレイ・エリアを巡回している。気軽に声をかけていただきたい!

今年のGen Conで私たちのプレイ・エリアはホールDにある。君はここでD&Dに関するものすべてに触れることができるようになっている。予約分の『Ghosts of Dragonspear Castle』受け取り、D&D Tシャツの購入、D&Dのセッションへの参加、新たなプレイヤーとの出逢い、『ウォーターディープの支配者たち』への参加でも――望むものすべてが! D&Dのすべてを、君はそこで見つけられる。

ダイスはどうなった?!?!

もちろん、Gen Conといえば今年配る特別なダイスのセットについて話さないと終わったことにならない。去年のコンベンションで行なった宣伝はとてもうまくいって――あまりにうまくいきすぎたので、イベントを整理するために長い列を作ってしまった。今年はとても簡単にダイスのセットを手に入れることができる。

『Siege of Candlekeep』か『殺戮のパルダーズ・ゲート』をプレイすれば、君はダイスのセット一式を手に入れられる。それを使ってD&Dをプレイし、『Sundering』の始まりを素晴らしい思い出で飾ってほしい。

D&D Nextについて少々

最新のプレイテスト・パックを公開した後、私たちはクラス、種族、そしてその他ゲームのコア要素はほぼ完成したと判断した。まだマルチクラスは公開していないが、次のパックには収録される。

マルチクラスについてのシステムは、第3版に似たものを採用している。以前からの読者なら周知のことだろうが、これまで話してきたことをまとめ、新たな要素をいくつかつけ加えよう。

  • マルチクラスは、レベルが上昇したとき単純に新たなキャラクター・クラスを選ぶだけだ。
  • 攻撃ボーナス、セーヴィング・スローなどは総合キャラクター・レベルに基づいたものになるため、君はキャラクターをはからずも弱体化させる心配をしなくてもよい。
  • 術者クラスとのマルチクラスもおよそ似たものになる。呪文を発動できるクラスすべてのレベルで、君が発動できる呪文は決定される。クラスそれぞれのレベルは、準備できる呪文を決定する。たとえば、3レベル・メイジ/3レベル・クレリックは6レベル・キャラクターとして一日の呪文発動回数を持つが、準備することのできる呪文は3レベル・ウィザードか3レベル・クレリックのものだ。私たちはうまいこと、君が呪文をばんばん使えることを確実にする呪文の調整を行なえた。
  • ファイターとメイジのように、術者クラスと非術者を組み合わせたらどうなるだろう? そういう組み合わせを深く追求したい君のために、私たちはそういった呪文発動の要求を直接満たすことができるサブクラス群をデザインしている。エルドリッチ・ナイトはファイターのサブクラスでファイター/メイジの組み合わせを強化する。ウォーデンのサブクラスはレンジャー/ドルイドに雰囲気を与えてそのキャラクター・クラスを形作らせる。
  • 低レベル・キャラクターからは最初の数レベルでいくつかのクラスに“腰掛け”、特徴だけを得る悪用ができない試みも行なっている。
  • 武器と鎧の習熟のように、君が新たな習熟をいくつか得られる場合、そのすべてを得ることができないマルチクラスの特別ルールがある。ファイターに腰掛けただけではすべての武器と鎧を使えるようにはならない。

これらがマルチクラスの基礎になることだ。君は次のプレイテスト・パックで完全なものを見るだろう。

マイク・ミアルス

マイク・ミアルスはD&Dのリサーチ&デザイン・チームのシニア・マネージャだ。彼はレイヴンロフトのボードゲームやD&D RPGのサプリメント何冊かを手がけている。