ネコぶんこ


2015年01月26日 [長年日記]

§ [Ludus] 『プリパラ』とネットワークの二十年

もう少し前の話になるけど『プリパラ』の校長先生のエピソードは、ネットの中ではハンドルを名乗ってオフでは知らない誰かと出会うことが楽しみで、オフの待ち合わせはアンワイヤードだった校長先生世代の描写をきちんとしたことで、ネットは学校の友達との遊び場でプリパスがあるからオンラインとオフラインがシームレスな現役世代のギャップを描き、この二十年の変遷を叩きつけられたのが思わぬところからのいい一撃だったですぅ。

校長先生エピソードのどこがすごいかといえば、作品が現実と同期して時代も同じなので、trfのBGMなども使ってまさに二十年前、1995年頃の草の根BBSや商用ISPが乗り出してきた頃のインターネットで遊んでいた当時の少年少女たちに、あの頃の友達と仲良くできてますかとメッセージを放った、現代と同期しているからこそできる現代人へのメッセージになっているところですぅ。

そして1995年に時代のエッジを走っていたふたりが軋轢を解消し、ふたたびプリパラの世界を楽しませるようにしたことで、あの頃も今もネットはそこにあるけどそこでやりとりされるものはあまり変わってないとしているのが、『プリパラ』の優しさであると感じた次第ですぅ。

そしてこれは『プリティーリズム・レインボーライブ』の話になるけど、バブル景気が二十年続いたという設定とtrfの音楽というのも、なかなかどうしてイイ趣味の設定じゃないかと感じてしまっていたですぅ。