ネコぶんこ


2015年04月16日 [長年日記]

§ [DnD][4e] 2013年06月16日(無題)

アゼリ・アダナ(ロングトゥース・シフターのガーディアン/ウォーデン/ホーンド・チャンピオン/エグゾールテッド・エンジェル27):。嵐や吹雪などいろいろな現象を起こして周囲の味方を護る自然の戦士。ケモ要員。プレイヤはアシタカ氏。

エスペランザ(エラドリンのスカラー/メイジ/スペルストーム・メイジ/エルフ・ハイ・メイジ27):冷気も好きだけど手広く属性を使えるようになった秘術使い。トリガーハッピー。プレイヤは荒原の賢者氏。

グスタフ・トラップ(ヒューマンのグルームロート・エミッサリー/シーフ/パラゴン・シーフ/レジェンダリィ・シーフ27):速くて痛い弓使いから転向した二刀流剣士。装甲は心許ない。バックスタブ人生。プレイヤは森聖氏。

セヴン(ドワーフのマーセナリー/ウォーロード/キャプテン・オヴ・フォーチュン/ウォーマスター27):斧を偏愛するドワーフ。飛び込んできた敵はひどい目にあう。キャプテンにしてジェネラルにしてマスター。流しの将軍をやっている。プレイヤは隠者氏。

物質界で緑の海に起こった異変を解決してから四ヶ月が経った。パーティのメンバはそれぞれ自分の事をしていた。だが、エスペランザの領界を訪れたあるエルフが、星幽界に浮かぶさまよい島に住む謎めいた種族、ウィーヴァーたちが困っているという情報を持ってきた。彼らの高度な文明に興味を持ったエスペランザは仲間たちを募り、“名無し”の船で八日をかけてさまよい島を見つけ、彼らと接触することに成功した。

ほとんどが機能を停止して朽ちた遺跡都市の中心部にウィーヴァーたちは住んでおり、何に困っているか訊ねると、ここにフォーセイクンの一団と“千人長”を名乗るピット・フィーンドの兄弟が訪れ、遺跡の動力であり彼らが元いた宇宙の時空間座標を刻んだ故郷への手がかりでもある円盤を奪われてしまったという話だった。一枚でも取り戻してくれれば礼をするといわれた冒険者たちは、フォーセイクンの隠れ家を探して船を進めるのだった。

三日後、くだんのフォーセイクンたちが潜む要塞を発見したパーティは強襲した。アポカリプス・スペルの冷気が吹き荒れる中、神と世界を憎む無貌の者たちは攻撃を仕掛けてきたが彼らを打ち倒して先へ進み、アゼリとエスペランザが盤面を支配している隙にグスタフが首領を斬り、それと同時にレジェンダリィ・シーフの特徴、Steal Back the Soulでその心を満たしていた憎悪を盗み出し、さらには彼らが円盤の力で開発を進めていた神殺しのアーティファクトも押収し、戦闘を終了させた。

今までの己を作り上げてきたものが一瞬にして無になったフォーセイクンの首領は要塞の床に膝をついて「俺もうただのバイザーつけたおっさんだよ」と嘆いていたが、グスタフはその隙を見逃さず、長年の知識と能力があればうまくやっていけると自らのギルドへ勧誘し、永劫に続く憎悪から開放された者たちは新たな居場所を求めて物質界へ向かう準備を始めるのだった。

それはそうと、どこから円盤を使ってアーティファクトを作成するような技術がもたらされたか訊ねると、神々を憎悪するが力に欠けていた彼らのもとにウォーロック風の人物が訪ねてきて、さまよい島の遺跡都市と円盤の力について教えてくれ、ことが済んだら円盤を謝礼としてもらいたいと持ちかけられたことを首領が白状した。パーティが彼らの特徴から招待を分析すると、この宇宙ではない“彼方の領域”とも呼ばれるどこかからやってきたスター・スポーンだと判明し、彼らはまた船を飛ばして次の戦場へ向かった。

三日かけて船がたどり着いたのは、かつてはどこかの次元、あるいは宇宙へ通じる門があったと思しき遺跡。しかし、現在スター・スポーンが取り囲むその門からは半透明の不浄な触手が漏れ出し、床を満たしている。どうやら“千人長”兄弟からもたらされた円盤を起動させ、時空間座標を歪めることで自分たちの故郷へと繋げているらしい。

何者かの到来に陶酔しているような台詞を吐くスター・スポーンにしかし冒険者たちは無慈悲だった。前衛をアゼリが足止めしてエスペランザが吹き飛ばしてセヴンがエスペランザにマジック・ミサイルを撃たせているうちに、〈隠密〉に長けたグスタフが首領らしきスター・スポーンを切り刻んで黙らせ、そこから各個撃破したのだ。

スター・スポーンを退治した後は門を止めねばならない。しかしそこはエルフ・ハイ・メイジのエスペランザが危なげなく封印し、円盤も取り返した。

すべてが終わってさまよい島のウィーバーに円盤を返却すると、彼らはこれで故郷への手がかりが戻ってきたと大いに喜ぶとパーティたちへ礼の財宝を渡し、元の静かな生活へ帰っていった。

今回のセッションでは、神と世界への憎悪に塗れたフォーセイクンですら救える神話級PCの能力を見て、神話級セッションとは単にパワーだけではなく自発的に物語を動かしていける力をPCに与え、DMとプレイヤがお互いに展開を提案しあうものだという認識を新たにしたですぅ。

また、セッション後半は記憶と記録に怪しい点があったので実際とはちょっと因果が異なるかもしれないけどご了承いただきたいですぅ。