ネコぶんこ


2021年10月16日 [長年日記]

§ [DnD][5e] アドベンチャー:騎士と毒竜が戦う話(5レベル)

今週の小冒険はアーサー王と円卓の騎士の物語を下敷きにした『円卓騎士異伝』のアドベンチャーで、奇妙な騎士志願の挑戦を受けるアドベンチャーですぅ。

『円卓騎士異伝』はまだ書いている途中で申し訳ないけど、ルールは変えてないのでアーサー王ものがわかるならプレイできる……はずですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は5レベルのキャラクター2~4人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

バッキンガムの森林地帯に、毒をまき散らす竜が出没するようになった。アーサー王はこれの討伐を命令し、キャラクターたちも現地へ向かうことになる。

問題の森は怪物と化した植物が暴れ回り、この地を守ってきた森の民も元に戻す手立てを失っている。ここでキャラクターたちは彼らと協力することもできる。

キャラクターたちが森を住み家と定めた毒竜と戦い、勝敗を決すれば冒険は終了となる。

冒険への導入

近頃の宮廷ではバッキンガムの森林地帯に、毒を吐く竜が出現したという噂で持ちきりである。それを裏付けるかのように、王から派遣されている森番からの連絡も途絶えてしまった。

アーサー王はキャラクターたちを呼びつけ、バッキンガムへ向かって噂の真偽を確かめ、事実であるならば民心を安らかにするためにも怪物を退治するよう命じる。

1.バッキンガム

バッキンガムはサクソン人の土地で、アーサー王の統一事業により王国へ組み入れられた土地である。そのため、ブリトン人のキャラクターにはあたりが厳しいこともあるだろう。

アーサー王の騎士であることを明かせば、彼らは一応のところはキャラクターたちの話に聞く耳を持つ。

町の人々に話を聞くなら、アーサー王に土地を取られたことを恨んだサクソンの族長が地の底から戻ってきた、彼と兵士たち竜と化け物になったのだと皮肉げに言われる。

2.オークの森

問題の森林地帯へ分け入ると、左右に立つオークの樹が音を立てて動き、キャラクターたちに襲いかかってくる。アウェイクンド・ツリー2体と戦闘になる。

アウェイクンド・ツリー

超大型・植物、無属性


AC:13(外皮)

hp:59(7d12+14)

移動速度:20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 6(-2) 15(+2) 10(+0) 10(+0) 7(-2)

ダメージ脆弱性:[火]

ダメージ耐性:[殴打]、[刺突]

感覚:受動〈知覚〉10

言語:作成者の知る言語1つ

脅威度:2(450XP)


外見偽装:ツリーは動かないでいる間、ただの木と区別がつかない。

アクション

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い10フィート、目標1体。ヒット:14(3d6+4)[殴打]ダメージ。

3.森の民

アウェイクンド・ツリーを倒すと、彼らは地面に倒れて轟音をあげる。その地鳴りを聞きつけ、近くから数名のドルイドが現われる。彼らはこの森に住み、守ってきた森の民である。

彼らはキャラクターたちが無理矢理暴れさせられていた樹を倒したことについて礼を言う。

彼らはバッキンガムがヴォーティガンに招かれたサクソン人の族長が入植していた土地だったこと、そしてアーサー王の治世を嫌うこの地を治めていた主、ブッカが地の底から帰ってきたのだとキャラクターたちに話をする。

それはともかく、森がこれ以上荒らされることを森の民は見過ごせないため、アーサー王の騎士であろうがキャラクターたちの力を借りたいとドルイドたちは言う。彼らの話を聞き、ブッカを倒すと約束するなら、ドルイドたちは人数分の耐毒薬を分けてくれる。

ドルイド

中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性


AC:11(バークスキンで16)

hp:27(5d8+5)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 12(+1) 13(+1) 12(+1) 15(+2) 11(+0)

技能:〈医術〉+4、〈自然〉+4、〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉14

言語:ドルイド語と任意の言語2つ

脅威度:2(250XP)


呪文発動:ドルイドの呪文発動能力値は【判断力】である(呪文セーヴ難易度12、呪文攻撃+4)。ドルイドは以下の呪文を準備している。

初級呪文(無限回):シャレイリドルイドクラフトプロデュース・フレイム

1レベル(4スロット):エンタングルサンダーウェイヴスピーク・ウィズ・アニマルズロングストライダー

2レベル(3スロット):アニマル・メッセンジャーバークスキン

アクション

クォータースタッフ:近接武器攻撃:攻撃+2(シャレイリで+4)、間合い5フィート、目標1体。ヒット:3(1d6)[殴打]ダメージ、両手持ちの場合4(1d8)[殴打]ダメージ、あるいはシャレイリで6(1d8+2)[殴打]ダメージ。

4.毒草の下生え

さらに森の奥へ進むと、棘のある蔦や毒草が目立つようになってくる。キャラクターたちは難易度10の【敏捷力】セーヴィング・スローを行なうこと。失敗すれば5(1d10)[斬撃]ダメージを受ける。

5.サクソンの族長、ブッカ

下生えはどんどん濃くなり、その中心には深緑の鱗を持つ毒竜、ヤング・グリーン・ドラゴンが寝そべっている。彼はキャラクターたちを見つけると、憎きブリトン人の王の手下を牙にかけられることに喜びの声をあげ、襲いかかってくる。

彼は今更ブリトンの王が起ち、自分たちの拓いた土地を奪ったことへ恨み言を叩きながらキャラクターたちを攻撃してくる。

ブッカはhpが半減するとこの戦いには勝てないと見切り、キャラクターたちとアーサー王を罵って東の方へと飛び去っていく。

ヤング・グリーン・ドラゴン

大型・ドラゴン、秩序にして悪


AC:18(外皮)

hp:136(16d10+48)

移動速度:40フィート、水泳40フィート、飛行80フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+4) 12(+1) 17(+3) 16(+3) 13(+1) 15(+2)

セーヴィング・スロー:【敏】+4、【耐】+6、【判】+4、【魅】+5

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+7、〈ペテン〉+5

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態

感覚:疑似視覚30フィート、暗視120フィート、受動〈知覚〉17

言語:共通語、竜語

脅威度:8(3900XP)


水陸両用:ドラゴンは空気中と水中で呼吸できる。

アクション

複数回攻撃:ドラゴンは1回の噛みつきおよび2回の爪で3回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い10フィート、目標1体。ヒット:15(2d10+4)[刺突]ダメージおよび7(2d6)[毒]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。

毒のブレス(再チャージ5~6):ドラゴンは30フィートの円錐状に毒を噴射する。範囲内のクリーチャーはそれぞれ難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローを行なわねばならず、失敗したら42(12d6)[毒]ダメージを受け、成功した場合は半分のダメージを受ける。

結末

ブッカを森から追い払えば、異変もじき元に戻る。森の民はキャラクターたちに感謝し、アーサー王からは賞賛の言葉をもらえる。

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