ネコぶんこ


2022年08月20日 [長年日記]

§ [DnD][5e][MnM] アドベンチャー:キャンプ場の怪(1レベル)

今週の小冒険はMansions & Monstersの少人数の1レベル向けですぅ。

データ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は1レベルのキャラクター2~3人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

湖畔のキャンプ場にデッドゾーンが出現した。動く死体のようなものがうろついており、それが噂になってキャンプ場への客足が遠のいている。

キャラクターたちは困ってしまったキャンプ場の経営者から相談され、デッドゾーンへ向かうことになる。スケルトンやゾンビと戦い、核を破壊すればアドベンチャーは終了となる。

冒険への導入

キャラクターたちは密売人経由で住む街の郊外にあるキャンプ場『水晶の湖キャンプ村』の経営者から相談を受ける。今シーズンに入って早々、キャンプ場の近くにゾンビが出るという噂が流れ、客足が遠のいているというのだ。

しかも、その噂は本当で、キャンプ場の近くにデッドゾーンが発生し、そこから動く死体のような存在が出入りしているらしい。

ある程度の報酬を約束され、キャラクターたちはデッドゾーンへ向かうことになる。

1.脇道へ

問題のデッドゾーンはキャンプ場へ向かう道路の途中にある脇道の先だ。

『この先行き止まりです』の看板を越えて先へ進むと、耳鳴りがして視界がチカチカと歪み、辺りがほの暗くなる。これはこのデッドゾーンの特殊な力で、昼でも“薄暗い”明るさしかない、光の弱い場所になっているのである。

2.カミソリイバラと先への道

デッドゾーンに入って探索をするようなら、ここの道路以外の場所は有刺鉄線のような植物に覆われていることに気づく。これはカミソリイバラと呼ばれるデッドゾーンに生えている草で、ターンの開始時に接触していると、難易度10の【敏捷力】セーヴィング・スローに成功しなければ5(1d10)[斬撃]ダメージを受けてしまう。

一方、道路の方は特に障害物もなく楽に移動できる。

3.蠢く骸

道路を先へ進むと、キャラクターたちが来た方向、デッドゾーンの外へ向かって歩いてくる存在がいる。彼らは全身が白っぽく、よく見るとそれは服や肉をまとわない歩く人骨たち、2体のスケルトンである。

彼らは生者であるキャラクターたちを見つけると、仲間にしようとするのか襲いかかってくる。

スケルトン

中型・アンデッド、秩序にして悪


AC:13(ぼろぼろの鎧)

hp:13(2d8+4)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 14(+2) 15(+2) 6(-2) 8(-1) 5(-3)

ダメージ脆弱性:[殴打]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:消耗状態、毒状態

感覚:暗視30フィート、受動〈知覚〉9

言語:生前知っていた言語すべてを理解するが話せない

脅威度:1/4(50XP)


アクション

ショートソード:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

4.水晶の湖

道路をさらに進むと、キャンプ場の名の由来にもなる“水晶の湖”が見えてくる。しかし、デッドゾーンに取り込まれた部分は、湖底にある何かから吹き出たガスがこぽこぽと泡を立てる不気味な風景になってしまっている。

そして、その中からヤブ蚊やスズメバチなど目ではない大きさの毒虫、スタージが3匹、キャラクターたちを狙って飛びかかってくる。

スタージ

超小型・野獣、無属性


AC:14

hp:2(1d4)

移動速度:10フィート、飛行40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
4(-3) 16(+3) 11(+0) 2(-4) 8(-1) 6(-2)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:-

脅威度:1/8(25XP)


アクション

吸血:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d4+3)[刺突]ダメージ、およびスタージは目標に吸いつく。吸いついている間、スタージは攻撃しない。その代わり、スタージのターンが開始する毎に、目標は血を吸われて5(1d4+3)ヒット・ポイントを失う。

スタージは5フィートを移動したことにして離れることができる。目標が10ヒット・ポイントの血を吸われるか、目標が死ぬと離れる。目標を含むクリーチャーはアクションを消費することでスタージを引き離すことができる。

5.見晴らし台

スタージたちのいた場所から道は湖畔沿いにある丘へと続いている。かつては遊歩道だったのだろう。『この先見晴らし台』と書かれた看板が錆びだらけになって立っている。

見晴らし台の近くはデッドゾーンのせいでさらに空間が歪んでおり、日本では見られない墓碑がそこかしこにある。これらの墓は遺体が埋葬されているはずの場所が掘り返されている。

キャラクターたちがこの墓地へ近づくと、ザクザクと音が聞こえ、そちらの方向では体中から腐臭と腐汁を垂れ流しているゾンビと、すっかり土だらけになったスケルトンが土を掘り起こして新たな死者を蘇らせようとしている。そして、キャラクターの目の前で掘り起こされたスケルトンが両腕をぐるぐる回し、復活をアピールする。

復活したてのスケルトンを含めたゾンビとスケルトン2体は、キャラクターたちを見つけると襲いかかってくる。

スケルトン

中型・アンデッド、秩序にして悪


AC:13(ぼろぼろの鎧)

hp:13(2d8+4)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 14(+2) 15(+2) 6(-2) 8(-1) 5(-3)

ダメージ脆弱性:[殴打]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:消耗状態、毒状態

感覚:暗視30フィート、受動〈知覚〉9

言語:生前知っていた言語すべてを理解するが話せない

脅威度:1/4(50XP)


アクション

ショートソード:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

ゾンビ

中型・アンデッド、中立にして悪


AC:8

hp:22(3d8+9)

移動速度:20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 6(-2) 16(+3) 3(-4) 6(-2) 5(-3)

セーヴィング・スロー:【判】+0

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:生前に知っていた言語を理解できるが話せない

脅威度:1/4(50XP)


アンデッドの頑健さ:[光輝]あるいはクリティカル・ヒット以外のダメージでゾンビのヒット・ポイントが0になった時、難易度5+受けたダメージの【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。成功すれば、ゾンビはその代わりにヒット・ポイントを1まで減少させる。

アクション

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[殴打]ダメージ。

結末

ゾンビを倒すと、その心臓にあたる部分からザクロ色に輝く石が転がり出す。これは“賢者のフラスコ”と呼ばれる鉱石で、その筋の好事家へ20財力点で売却できる。

デッドゾーンの核になっているのはこの賢者のフラスコと結びついたゾンビなので、倒せばデッドゾーンは消失していく。この結果は依頼主も喜び、1人当たり1財力点の報酬を得られる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。