ネコぶんこ


2022年12月24日 [長年日記]

§ [DnD][5e][MnM] アドベンチャー:輝ける木(3レベル)

今週の小冒険はMansions & Monstersで1~2人の3レベル向けですぅ。

魔法のアイテム以外のデータ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は3レベルのキャラクター1~2人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

大型の鳥が飛来して街の道行く人や店先から光り物を奪う事件が頻発している。この鳥たちはデッドゾーンに住むジャイアント・ヴァルチャーで、自分たちが住むアウェインクド・ツリーを光り物で飾るために盗みをはたらいている。

役所からの依頼を受けたキャラクターたちは街にやってくるジャイアント・ヴァルチャーを追って本拠地を探り当て、デッドゾーンの核となっているアウェインクド・ツリーを倒さなくてはならない。

キャラクターたちがアウェインンド・ツリーを倒すか諦めるかしたらアドベンチャーは終了となる。

冒険への導入

キャラクターたちが住む街では、大型のカラスに似た鳥が通行人や店から光るものを奪う被害が相次いでいる。

そんなある日、キャラクターたちは密売人から呼び出される。用件は光り物を奪う鳥のことでだ。「調査の結果、鳥たちは一般的な生物種のいずれとも同定されなかったため、デッドゾーンから現われたものと考えられる。ただちに捜査を行ない、原因究明の後に脅威の排除を願いたい」という依頼が市から来ているとのことだ。

報酬は財力点1点。ついでに街の人々の平穏なクリスマスもだ。

1.怪鳥

現在、街で大粒のガラス玉や宝石、光沢のあるパッケージなどを持ち歩いているなら、街でジャイアント・ヴァルチャーから襲撃されることがある。難易度18の【敏捷力】〈隠密〉判定に成功しなければヴァルチャーに目を付けられ、襲撃される。

目標が人の場合ヴァルチャーは威嚇しながら【筋力】判定で持ち物を奪い取る。光り物を持ち帰りたいだけなので、激しく抵抗されるまで攻撃は行なわない。

デッドゾーン内部には複数のヴァルチャーがいるので、数羽倒された程度で襲撃が終わることはない。

ジャイアント・ヴァルチャー

大型・野獣、無属性


AC:10

hp:22(3d10+6)

移動速度:10フィート、飛行60フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 10(+0) 15(+2) 6(−2) 12(+1) 7(−2)

技能:〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:共通語を理解するが話せない

脅威度:1(200XP)


鋭敏視覚・嗅覚:ヴァルチャーは視覚と嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

群れ戦術:少なくとも1体のヴァルチャーの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このヴァルチャーはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:ヴァルチャーはくちばしで1回および鉤爪で1回、2回の攻撃を行なう。

くちばし:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(2d4+2)[刺突]ダメージ。

鉤爪:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い10フィート、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[斬撃]ダメージ。

2.鳥を追え

ヴァルチャーを見つけて追うには、難易度10の【判断力】〈知覚〉判定に成功してヴァルチャーを発見し、難易度14の【判断力】〈生存〉判定で追いかける必要がある。ヴァルチャーに襲撃されたなら、最初の判定は省略することができる。

3.デッドゾーンへ

ヴァルチャーの追跡に成功したなら、街の片隅にある児童公園に舞い降りるのを見ることが出来る。この公園の側にある路地がデッドゾーンになっているのだ。キャラクターたちがそこに近づくと、なんとなく頭が重くなり、めまいを感じる。それをこらえて進めば、そこでは何羽かのヴァルチャーが奪った光り物を大きなもみの木に引っかけているシュールな光景を見ることができる。

ヴァルチャーは自分たちの縄張りに他の者が入ったことに激しく怒り、2羽のジャイアント・ヴァルチャーがキャラクターたちに攻撃をしかけてくる。この2羽が撃退されるようなら、他のヴァルチャーは一旦この場から逃げ去る。

ジャイアント・ヴァルチャー

大型・野獣、無属性


AC:10

hp:22(3d10+6)

移動速度:10フィート、飛行60フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 10(+0) 15(+2) 6(−2) 12(+1) 7(−2)

技能:〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:共通語を理解するが話せない

脅威度:1(200XP)


鋭敏視覚・嗅覚:ヴァルチャーは視覚と嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

群れ戦術:少なくとも1体のヴァルチャーの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このヴァルチャーはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:ヴァルチャーはくちばしで1回および鉤爪で1回、2回の攻撃を行なう。

くちばし:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(2d4+2)[刺突]ダメージ。

鉤爪:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い10フィート、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[斬撃]ダメージ。

4.動く木

ジャイアント・ヴァルチャーを倒してもデッドゾーンが破壊される様子はない。

キャラクターたちがもみの木にかかっている盗まれた物品を外そうとするなら、今度はこの木が動き出してキャラクターたちに襲いかかる。本性を現わしたツリーは、「わたしを飾れ、飾り立てろ」と叫びながら暴れる。

これを倒すか、キャラクターが機転をきかせて「クリスマスツリーになれば合法的に飾ってもらえるぞ」などの取引をしなければ、街の人々から盗まれた物は戻ってこない。

アウェイクンド・ツリー

超大型・植物、無属性


AC:13(外皮)

hp:59(7d12+14)

移動速度:20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 6(−2) 15(+2) 10(+0) 10(+0) 7(−2)

ダメージ脆弱性:[火]

ダメージ抵抗:[殴打]、[刺突]

感覚:受動〈知覚〉10

言語:創造者の知っている言語1つ

脅威度:2(450XP)


外見偽装:ツリーは動いていない間、普通の木と見分けがつかない。

アクション

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い10フィート、目標1体。ヒット:14(3d6+4)[殴打]ダメージ。

結末

アウェイクンド・ツリーを倒すか、この地で合法的にクリスマスツリーになることに同意させればデッドゾーンは霧散する。

怪鳥騒ぎもおさまり、街には平穏なクリスマスが訪れるだろう。

メリー・クリスマス!

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。