ネコぶんこ


2008年10月02日 まだ蒸す 編集

§ [DnD][3.5e] 2008年08月30日

“オウル”イーグルオウルL型(秩序にして善、女性のハーフ・セレスチャル・ウォーフォージド、モンク4/ヴァリアント・ローグ4/ナイトソング・エンフォーサー5/オカルト・スレイヤー3)

“法術の伝道師”イルダーナフ(秩序にして善、男性の人間、クロイスタード・クレリック3/チャーチ・インクィジター2/パラノースティック・アポスル5/ルアサー1/ディヴァイン・ディサイプル4/コンテンプラティブ1)

“レイヴン”サーシャ・スベンツキ(中立にして善、男性の人間、ヴァリアント・コンジュアラー3/マスター・スペシャリスト4/マルコンヴォーカー8/パラノースティック・アポスル1)

リリシア・ド・ウィンストン(秩序にして中立、女性のハーフ・ヴァンパイア、オリエンタル・サムライ(フェニックス)4/ファイター4/ヴァリアント・モンク2/オリエンタル・ウェポン・マスター6)

知らないおじさん(秩序にして悪、男性のピット・フィーンド、来訪者18):サーシャがグレーター・プレイナー・バインディングで招請した。

ヤゼインや万軍殿で情報を集めた結果、黒帆衆と共に動いていた者たちの正体は、上位世代からの束縛から開放されるすべを探し、自らの民を連れて天に浮かぶ黒き月に居を定めたヴァンパイアの集団“黒き月の輩”ということが判明した。彼らはこれまでも散発的に地上で暗躍しており、そのような時も実際に動くのは現地で傘下に置いた組織や傭兵だったということが符合する。

サーシャは、悪とはいえ秩序に与するデヴィルがなぜ宇宙の法則を乱す古き邪悪の復活に手を貸しているのかという謎を解き明かすため、グレーター・プレイナー・バインディングでピット・フィーンドを招請して問う。運良く悪魔界の事情通だった彼によると、あるアーク・デヴィルがかつてヴァンパイア相手にしくじり、何かと手を貸さざるを得ない状態になっているという。

そして情報を集めた一行は、ヤゼインで仲間に入ったサーシャの知人だという知らないおじさんと共に霜と炎の群島へ向かった。とこしえの灯火ともる山からリリミックが眠ると思われるフロスト・ジャイアントの聖地までの海で隔てられた百マイルは、チェイン・オヴ・アイズでサーシャと視覚を共有化した知らないおじさんがなぜか何度でも使えるグレーター・テレポートを連発して場所を把握したのち、サーシャのグレーター・テレポートで全員が到着するという方法で苦も無く踏破した。

到着したリリミックの島はカルデラのようになっており、中心部に向かう下り坂にギスヤンキの空中戦艦やユーゴロスの宿営地が点在していた。

サーシャの命令で知らないおじさんがユーゴロスを制圧に向かうと彼らは戦艦の外に繋げていたメカのもとへ行くこともできずマス・ホールド・モンスターの餌食となった。サーシャの命令で知らないおじさんはさらにユーゴロスの宿営地にメテオ・ストライクを放つが、飛び出てきた腕の一本が生え変わったばかりのユーゴロスがそれを静止。知らないおじさんはサーシャのもとへ帰還する。

知らないおじさんの報告で何かあるらしいと判明したユーゴロスの隊長に一行が話を聞くと、戦を好む彼には策を巡らす黒き月の輩が賢しすぎると考えており、この戦いには気が乗らず、やる気も無いのでぼんやりしているので先へ行っても構わないと言う。一行はいずれいずこかの戦場で見えることを誓い、斜面の一番下、崩れ落ちた石積みがある場所へ向かった。

石積みの奥には洞窟があり、入り口にはシージ・ビートルが一行を待ち受けていた。十秒ほどで巨大な蟲の頸と胴体を分離させた一行はさらに奥、フロスト・ジャイアントたちがリリミックに祈りを捧げる広間へやってきた。
「ウエー何この空間」

筋骨隆々の巨人が十数名ひしめく部屋を見たイーグルオウルは引くが、巨人たちは容赦無く向かってきたため戦闘が始まった。例によって例のごとくイルダーナフのホーリィ・ワードで前衛が無能力化され、それをリリシアが切り捨てる。すると、屍から流れ出す血ごとその巨体が凍りつき、周囲に《Final Strike》の冷気を噴きだして爆散した。祭壇のもとにいた首領はその爆発を浴び、雄叫びをあげてフレンジード・バーサーカーの狂乱に入る。

吠えだした首領が危険と察したリリシアは《跳躍攻撃》から《強打》を行なうが、首領は踏みとどまり、リリシアへ応戦。《Master's Will》(Elder Evils所収、1d20をロールして奇数でボーナス、偶数でダメージを受ける)で連続して偶数を出すが、持ち前の膂力で強引に攻撃を命中させていた。それを危険とみたイーグルオウルは首領の武器を奪って大幅に打撃力を減衰させ、ホーリィ・ワードの効果もあって首領もほぼ無力化。しかし、リリシアとイーグルオウルとの戦いで満身創痍、首の骨まで露出するような傷(614ダメージ)を受けていた彼は狂乱の効果終了とともに周囲のフロスト・ジャイアントを巻き込んで壮絶に爆死。連鎖爆発の余波でリリシアのヘッドバンド・オヴ・インテレクト+2が破壊された。

全ての巨人が砕け散った部屋をイーグルオウルが〈捜索〉すると、祭壇に扉を発見。中は一面鏡張りの部屋だった。床には四つの鍵がかかった落とし戸があり、それを解除するとプリズマティック・スプレーが鏡から発射されるしくみになっていた。呪文の援護でイーグルオウルがこれを解除すると、細い洞窟が続いていた。

洞窟を一時間ほど下ると突然縦穴になる。イーグルオウルが先行すると、グレーター・ディスペル・マジックを放つ罠があった。無力化してさらに降りると突如空間が開け、もっと降りたところで床が見つかった。かくて、一行は地下の大空洞へと降り立ったのである。

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2009年10月02日 バッテリーカバーがゆがむ 編集

§ [DnD][3.5e] 2009年04月12日

“オウル”イーグルオウルL型(秩序にして善、女性のハーフ・セレスチャル・ウォーフォージド、モンク4/ヴァリアント・ローグ4/ナイトソング・エンフォーサー5/オカルト・スレイヤー4)

“法術の伝道師”イルダーナフ(秩序にして善、男性の人間、クロイスタード・クレリック3/チャーチ・インクィジター2/パラノースティック・アポスル4/ルアサー2/ディヴァイン・ディサイプル5/コンテンプラティブ1)

“レイヴン”サーシャ・スベンツキ(中立にして善、男性の人間、ヴァリアント・コンジュアラー3/マスター・スペシャリスト4/マルコンヴォーカー8/パラノースティック・アポスル2)

リリシア・ド・ウィンストン(秩序にして中立、女性のハーフ・ヴァンパイア、オリエンタル・サムライ(フェニックス)4/ファイター4/ヴァリアント・モンク2/オリエンタル・ウェポン・マスター7)

萌えキャラ(秩序にして悪、女性のパエリリオン、来訪者18):サーシャがグレーター・プレイナー・バインディングで招請した。

リリミックを倒して二ヶ月。冒険者たちが休息していたヤゼインの街から光が消えた。サーシャが調べると、半径1マイル球状に街を包み込む擬似次元界が展開され、負のエネルギー界から次元界特性が流し込まれていると判明。次元海面が上昇しきれば人々は死に絶えてしまう。限界までおよそ五時間。

いつもの四人が集まって蒼の塔の司祭長にことの次第を報告していると、下水教団の教団員が下水の深層を探索に出た者が戻ってこないと泣きついてきた。サーシャの予測と照らし合わせれば、次元界を変質させている原因は下水道の深層にあるため、その犠牲になったのだろうと一同は冥福を祈る。

肝心の深層への道を教団員に聞いてみれば、以前黒帆衆を倒しに行った時の場所が既知領域で一番深層に近く先はほぼ未探査であるという。ただ、下層へ行くほど水路は収束しているため、多少強引でも下へ向かえばよいとも。

ともあれ早々に出なければ次元海面が上昇しきるゆえパーティは呪文で防護を固めて下水道へ向かおうとするが、その前にサーシャが前回の冒険で抜けた知らないおじさんの代わりにグレーター・プレイナー・バインディングでパエリリオンを招請。さすがに悪臭を漂わせる潰れた蛙のような巨体で出歩かれるのは困るので、サーシャはポリモルフを命じた。

「ぱっきゅるーん! モエキャラ登場でーす☆」
「ウワコイツ気にいらねエ。殺すカ?」
「いやーんパエリリオン怖ーい☆」
「こういうのがモエキャラだ。お前も見習え」

黒帆衆と戦う時の道中に掃除用のブラック・プディングを倒したせいで水路が詰まって随分と様子が変わった下水を、パエリリオンのグレーター・プライング・アイズで偵察しながら進む。

「ほとんど干上がってる水路の先にはシャドウがいる」
「ウォーフォージドはドレインを受けなイ。みんなはさがってナ、奴らが死ぬまで殴りつづけル」
「投了です」

ドラゴン・イールの塒だった場所にはまっていた鉄格子を外し、パーティはさらに下へ。流れるゴミを粉砕するために設置された動く壁などもあったが、イーグルオウルが停止させてどんどん進むと、異臭が鼻をつく広間で三体の影が蠢いた。

「敵はエンジェル・オヴ・ディケイ、シェイドスチール・ゴーレム、デス・ジャイアント」
「天使と影と死とか中学生すぎる」
「ハハハやかましい。負の波動で範囲攻撃ね」
「我々、次元界特性対策にデス・ウォード張ってるんですが」
「ハハハ子安め。無効ですよ無効」

以前リリミックの発掘現場で戦ったエンジェル・オヴ・ディケイと同じく、広間を守っていたモンスターたちも新世界のために云々と叫んで倒れた。揃いも揃ってそういう病気に罹りやすい年頃なんだろうと納得した一行は、水が轟々と渦を巻く下水を降っていく。

下水の最深部。伝説によれば水の元素界へと続くポータルがあるはずのそこには、巨大な黒くぶよぶよした塊が水の元素界から力を吸い上げている。

塊を見たサーシャは、それが何であるかを感得した。アザトース、アンリ・マンユ、時天空、奈落、破壊するもの、魔精霊、闇の鎖、ワーム……星の数ほどある宇宙で無数の名をつけられている破壊者、この宇宙ではタリズダンと呼ばれる存在。それがまどろみの中でみた夢の欠片こそが眼前の塊ことブラック・シストであり、物質界を破壊の夢で侵蝕して変質させている核だと。

ブラック・シストの破壊を試みてポータルのある空洞へと入る冒険者たちにデス・ジャイアントと悪のウォーター・エレメンタル・プリンセス、オルヒドラ(Olhydra)のアヴァターであるウォーターヴェイルド・アサシンが襲い掛かる。さらに、破壊されるべきブラック・シストそのものも反撃を行なってきた。

しかしデス・ジャイアントは即座に呪文で無力化され、パエリリオンが正体を現わしてウォーターヴェイルド・アサシンをひっかいて精神的打撃(【魅力】ダメージ)を与えながらポータルまで続く滝へ叩き落した。

それから少し遅れてイーグルオウルとリリシアも、縦長の空洞を上昇しながらエントロピーの接触(Entropic Touch)と八本の触手で一気にHPを削ってくるブラック・シストを、イーグルオウルが殺されてデス・パクトで蘇ったりしながら水面へと叩き落して凱旋する。

落ちてきたブラック・シストは非致傷ダメージで活動が停止しているだけだったため、とどめをさすため色々な手段が試されたが、サーシャのオーヴ・オヴ・サウンドで破壊された。

ブラック・シストを倒すとまるで急激な引き潮のように、周辺に充満していた負の次元界特性が消えうせてたが、物質界までそれを転送した導管らしき次元の裂け目は実体を伴ったままその場に残された。これが何を意味するのかは司祭長たちに任せるとして、傷を癒すために冒険者たちは地上へと帰還した。

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2012年10月02日 ぼくが五歳で、恥知らずで、疲れきって、北叟笑んでいたときから、絶え間なく夢に見つづけてきたのと同じ雲だ。 編集

§ [DnD][4e][Dragon] Dragon416号(Dragon Issue #416)

目次

編集部より:霧の記憶(Editorial: Misty Memories)
著者:スタン!

私たちは今月、レイヴンロフトを蘇らせる。お坊ちゃん、そしてお屍鬼ちゃん。君たちにお楽しみをお届けしよう。

〈歴史〉判定:ストラードとヴァン・リヒテン(History Check: Strahd and Van Richten)
著者:スターリング・ハーシー

ルドルフ・ヴァン・リヒテンはD&Dでもっとも有名な吸血鬼狩人で、彼は多くの夜の住民を滅ぼしてきた。だが、1人の伝説的なヴァンパイアはこれまで彼と無縁だった。

キャラクター・テーマ:暗黒による歪み(Character Themes: Twisted by Darkness)
著者:ダグ・ハイアット

残忍な行ないで闇の存在の注意をひきつけた君は、おぞましい恐怖へと歪められ、はたまたとり憑かれた旧悪に狂乱して剣を振るう存在へと変えられた。心配するな――それはそこまで悪くはない。

ソスの伝記(Life of Soth)
著者:クラウディオ・ポザス

大変動を迎えた彼の身に何が起こり、なぜ黒薔薇の騎士はその高潔さを喪失したのだろう?

奇怪な市場:吸血の血管(Bazaar of the Bizarre: In A Vampiric Vein)
著者:ウォルター・カマーラー

ヴァンパイアの英雄が生き残るためには大量の血が必要だ。ここで紹介する小さく貴重な魔法のアイテムは夜の仔らの間で人気の逸品である。

ダーク・サンの目:おそるべきもの(Eye on Dark Sun: The Withering Ones)
著者:ロドニー・トンプソン

カラクはゾンビの群れをティアの地下に隠していた。しかし魔王亡き今、汚染魔法にまみれたこれらアンデッドの恐怖は地上の都市への脅威として眠り続けている。

エベロンの目:戦の狂乱、ラク・トゥルヘッシュ(Eye on Eberron: Rak Tulkhesh, the Rage of War)
著者:キース・ベイカー

強力なラク・トゥルヘッシュは遥か昔に破壊された。しかし、彼の精髄はいまだ健在で、暴力を喰らい力を増していると信じる者たちがいる。この暗い時代、戦の狂乱が再誕するまでそう長い時はかからない。

レルムの目:ゴーレムを蘇生させる者(Eye on the Realms: The Awakener of Golems)
著者:エド・グリーンウッド

停止しているゴーレムにひと時の命を与える謎めいた存在。しかし、それは何のためだろう?

Dragon #416はハロウィンもあるからかレイヴンロフトやホラー要素があるものの特集ですぅ。


2013年10月02日 編集

§ [Ludus] 大爆走

今日はテレビで『ノウイング』やってたからついつい観てしまったけど、何度観ても母親が横からすっ飛ばしてきた車に撥ねられるシーンは凄くいいテンポですぅ。


2014年10月02日 編集

§ [Ludus] 『アルドノア・ゼロ』と『ウルトラマン

先日第一期が終わった『アルドノア・ゼロ』は観進めるごとに、戦闘についてはエピソード毎に襲ってくるユニークな能力を持つ怪獣にどう立ち向かうかを描く『ウルトラマン』フォーマットの作品だと強く感じたですぅ。

アルドノア・ゼロ』はこの『ウルトラマン』フォーマットでデウス・エクス・マキナであるウルトラマン役を担っている伊奈帆の印象を薄く、しかし決めるところは決める造形にすることで、科特隊の隊員に相当する脇役たちと同じ高さまで降ろし、周辺の人間模様も含めて描くことを意図しているようですぅ。この人間模様を描く面で見た場合、先頭と関連させることで伊奈帆は人間味に欠けるととられやすいマイナス面を持たせられ、それが個性になるという仕掛けですぅ。

一方、火星騎士のカタフラクトは毎回独自の攻撃方法と弱点を持っていてバリエーション豊かな怪獣を思い起こさせるものになっていたですぅ。そして怪獣の場合、そういう生き物だからしょうがないで済ませられるわざわざ弱点を露出したり不利な状況でもごり押しするような真似は、火星騎士は全般的に人格が問題ある人ばかりだということになっていて、これはどうかと感じる人も多そうだけど、結果的にドラマを動かしたり視聴者を引きつける力にはなっていた印象がありますぅ。

第二期でもこの『ウルトラマン』フォーマットを続けるかどうかはわからないけど、火星騎士のカタフラクトはあれだけ動かしてだいたい二話で屠られるのが実に贅沢な造りしてると感じ入りましたぁ。


2021年10月02日 編集

§ [DnD][5e] アドベンチャー:夜に光を求める話(5レベル)

今週の小冒険はアーサー王と円卓の騎士の物語を下敷きにした『円卓騎士異伝』のアドベンチャーで、奇妙な騎士志願の挑戦を受けるアドベンチャーですぅ。

『円卓騎士異伝』はまだ書いている途中で申し訳ないけど、ルールは変えてないのでアーサー王ものがわかるならプレイできる……はずですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は5レベルのキャラクター2~4人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

コーンウォールのボドミン・ムーアで夜になるとぼんやり光るものが目撃された。怪火を見たという者は増え、付近の住民からは探索に出る者もいたが、誰も戻らなかった。

キャラクターたちは聖杯を求めるアーサー王から、これは聖杯に繋がる何かではないかと名を受け、くだんの地を探索することになる。

しかし、怪火の正体はムーアに住む妖しの存在ウィル・オ・ウィスプで、寄ってきたものたちを餌にしてより強大な存在へと成長しつつある。キャラクターたちがこれに対処すれば、冒険は終了となる。

冒険への導入

近頃コーンウォールのボドミン・ムーアで、謎の発光現象が見られるという。アーサー王はキャラクターたちを呼びつけ、もしかしたら聖杯に関わるものかもしれないので調査するようにと命じる。

1.ボドミン・ムーアへ

ボドミン・ムーアはコーンウォールの北部にある岩と湿地の土地である。ここには巨人や魔法使いが巨石を並べて作ったとされる石積みが多くあり、住民たちはその間に広がる草原に家畜を放牧して暮らしている。

2.人里で

ボドミン・ムーアに点在する村では、村人たちが我も我もと夜に光るものを見たと証言をする。彼らの話をまとめると、ムーアの中央付近にある“巨人のまな板”と呼ばれる巨石遺跡にその光が出現するようだ。

“巨人のまな板”は、かつて巨人の夫婦が住み、ムーアに住む“小さい人たち”を捕まえては料理していたと伝えられる場所で、怖いもの知らずの者以外は近寄ろうとしない。

光が見えるようになってからは村の若い者たちが肝試しや宝探し気分で“巨人のまな板”に向かったが、誰も戻っていないため、不安に思っている者も多い。

3.巨人のまな板へ

巨人のまな板へ向かっていると、所在なく徘徊するゾンビが6体ほどいる。キャラクターたちが通りがかると襲いかかってくる。

彼らの服は比較的新しい。謎の光を見に行って死んだり、殺されたりした者だ。

ゾンビ

中型・アンデッド、中立にして悪


AC:8

hp:22(3d8+9)

移動速度:20フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 6(-2) 16(+3) 3(-4) 6(-2) 5(-3)

セーヴィング・スロー:【判】+0

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:生前に知っていた言語を理解できるが話せない

脅威度:1/4(50XP)


アンデッドの頑健さ:[光輝]あるいはクリティカル・ヒット以外のダメージでゾンビのヒット・ポイントが0になった時、難易度5+受けたダメージの【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。成功すれば、ゾンビはその代わりにヒット・ポイントを1まで減少させる。

アクション

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[殴打]ダメージ。

4.巨人のまな板

巨人のまな板の近くには、薄ぼんやりと光るものが確かに見える。これは夜訪れるとなお明るく感じる。

巨人のまな板は丘の上にあり、これを登ろうとすると、「また獲物が来たぞ、トフス。そうだねえ、ビフス」と1つのウィル・オ・ウィスプが2人分の声を出しながら、2体のオーガ・ゾンビをけしかけてくる。

彼らはここに住んでいた巨人の夫婦、トフスとビフスが死してなおこの世に留まり続けている姿で、光を求めてやってきた者を殺して喰っているのである。この途中にいたゾンビたちは、彼らの犠牲者だ。

ウィル・オ・ウィスプ

超小型・アンデッド、混沌にして悪


AC:19

hp:22(9d4)

移動速度:0フィート、飛行50フィート(ホバリング)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
1(-5) 28(+9) 10(+0) 13(+1) 14(+2) 11(+0)

ダメージ完全耐性:[電撃]、[毒]

ダメージ耐性:[酸]、[電撃]、[火]、[雷鳴]、[冷気];非魔法的攻撃による[殴打]、[斬撃]および[刺突]

状態完全耐性:気絶状態、拘束状態、消耗状態、石化状態、つかまれた状態、毒状態、伏せ状態、麻痺状態

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉12

言語:生前に知っていた言語

脅威度:2(450XP)


命喰い:ウィル・オ・ウィスプはボーナス・アクションとして、5フィート以内で視認可能なヒット・ポイントが0でまだ生きている1体のクリーチャーを目標にする。目標はこの魔法的な難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに失敗すると死に、ウィル・オ・ウィスプは10(3d6)ヒット・ポイントを回復する。

陽炎:ウィル・オ・ウィスプは何かを着たり運んだりすることができない。

可変光源:ウィル・オ・ウィスプは半径5~20フィートの明るい光を、そこからさらに決めた半径に等しいだけの薄暗い光で照らす。ウィル・オ・ウィスプはボーナス・アクションでこの半径を変更できる。

非実体移動:ウィル・オ・ウィスプはクリーチャーや物体の占める空間を移動困難地形として通り抜けることができる。物体の中でターンを終えたなら、5(1d10)[力場]ダメージを受ける。

アクション

しびれ:近接呪文攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:9(2d8)[電撃]ダメージ。

透明化::ウィル・オ・ウィスプとその光は攻撃あるいは命喰いをするか、精神集中が終了(呪文の精神集中と同じように扱う)するまで魔法的に不可視状態になる。

オーガ・ゾンビ

大型・アンデッド、中立にして悪


AC:8

hp:85(9d10+36)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 6(-2) 18(+4) 3(-4) 6(-2) 5(-3)

セーヴィング・スロー:【判】+0

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8

言語:生前の言語を理解できるが話せない

脅威度:2(450XP)


アンデッドのしぶとさ:ゾンビは0ヒット・ポイント以下になるダメージを受けても、ダメージが[光輝]あるいはクリティカル・ヒットによるものでなければ、難易度5+受けたダメージの【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。成功すればゾンビはその代わりに1ヒット・ポイントになる。

アクション

モーニングスター:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。

結末

ウィル・オ・ウィスプを倒せば、夜に見える光の騒動は解決される。王に真相を話せば、聖杯と関係なかったことは残念がるが、民に降りかかろうとする災難を取り除いたことを賞賛される。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。