2021年10月02日 [長年日記]
§ [DnD][5e] アドベンチャー:夜に光を求める話(5レベル)
今週の小冒険はアーサー王と円卓の騎士の物語を下敷きにした『円卓騎士異伝』のアドベンチャーで、奇妙な騎士志願の挑戦を受けるアドベンチャーですぅ。
『円卓騎士異伝』はまだ書いている途中で申し訳ないけど、ルールは変えてないのでアーサー王ものがわかるならプレイできる……はずですぅ。
データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は5レベルのキャラクター2~4人用の短時間で終わるアドベンチャーである。
コーンウォールのボドミン・ムーアで夜になるとぼんやり光るものが目撃された。怪火を見たという者は増え、付近の住民からは探索に出る者もいたが、誰も戻らなかった。
キャラクターたちは聖杯を求めるアーサー王から、これは聖杯に繋がる何かではないかと名を受け、くだんの地を探索することになる。
しかし、怪火の正体はムーアに住む妖しの存在ウィル・オ・ウィスプで、寄ってきたものたちを餌にしてより強大な存在へと成長しつつある。キャラクターたちがこれに対処すれば、冒険は終了となる。
冒険への導入
近頃コーンウォールのボドミン・ムーアで、謎の発光現象が見られるという。アーサー王はキャラクターたちを呼びつけ、もしかしたら聖杯に関わるものかもしれないので調査するようにと命じる。
1.ボドミン・ムーアへ
ボドミン・ムーアはコーンウォールの北部にある岩と湿地の土地である。ここには巨人や魔法使いが巨石を並べて作ったとされる石積みが多くあり、住民たちはその間に広がる草原に家畜を放牧して暮らしている。
2.人里で
ボドミン・ムーアに点在する村では、村人たちが我も我もと夜に光るものを見たと証言をする。彼らの話をまとめると、ムーアの中央付近にある“巨人のまな板”と呼ばれる巨石遺跡にその光が出現するようだ。
“巨人のまな板”は、かつて巨人の夫婦が住み、ムーアに住む“小さい人たち”を捕まえては料理していたと伝えられる場所で、怖いもの知らずの者以外は近寄ろうとしない。
光が見えるようになってからは村の若い者たちが肝試しや宝探し気分で“巨人のまな板”に向かったが、誰も戻っていないため、不安に思っている者も多い。
3.巨人のまな板へ
巨人のまな板へ向かっていると、所在なく徘徊するゾンビが6体ほどいる。キャラクターたちが通りがかると襲いかかってくる。
彼らの服は比較的新しい。謎の光を見に行って死んだり、殺されたりした者だ。
ゾンビ
中型・アンデッド、中立にして悪
AC:8
hp:22(3d8+9)
移動速度:20フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
13(+1) | 6(-2) | 16(+3) | 3(-4) | 6(-2) | 5(-3) |
セーヴィング・スロー:【判】+0
ダメージ完全耐性:[毒]
状態完全耐性:毒状態
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9
言語:生前に知っていた言語を理解できるが話せない
脅威度:1/4(50XP)
アンデッドの頑健さ:[光輝]あるいはクリティカル・ヒット以外のダメージでゾンビのヒット・ポイントが0になった時、難易度5+受けたダメージの【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。成功すれば、ゾンビはその代わりにヒット・ポイントを1まで減少させる。
アクション
叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[殴打]ダメージ。
4.巨人のまな板
巨人のまな板の近くには、薄ぼんやりと光るものが確かに見える。これは夜訪れるとなお明るく感じる。
巨人のまな板は丘の上にあり、これを登ろうとすると、「また獲物が来たぞ、トフス。そうだねえ、ビフス」と1つのウィル・オ・ウィスプが2人分の声を出しながら、2体のオーガ・ゾンビをけしかけてくる。
彼らはここに住んでいた巨人の夫婦、トフスとビフスが死してなおこの世に留まり続けている姿で、光を求めてやってきた者を殺して喰っているのである。この途中にいたゾンビたちは、彼らの犠牲者だ。
ウィル・オ・ウィスプ
超小型・アンデッド、混沌にして悪
AC:19
hp:22(9d4)
移動速度:0フィート、飛行50フィート(ホバリング)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
1(-5) | 28(+9) | 10(+0) | 13(+1) | 14(+2) | 11(+0) |
ダメージ完全耐性:[電撃]、[毒]
ダメージ耐性:[酸]、[電撃]、[火]、[雷鳴]、[冷気];非魔法的攻撃による[殴打]、[斬撃]および[刺突]
状態完全耐性:気絶状態、拘束状態、消耗状態、石化状態、つかまれた状態、毒状態、伏せ状態、麻痺状態
感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉12
言語:生前に知っていた言語
脅威度:2(450XP)
命喰い:ウィル・オ・ウィスプはボーナス・アクションとして、5フィート以内で視認可能なヒット・ポイントが0でまだ生きている1体のクリーチャーを目標にする。目標はこの魔法的な難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに失敗すると死に、ウィル・オ・ウィスプは10(3d6)ヒット・ポイントを回復する。
陽炎:ウィル・オ・ウィスプは何かを着たり運んだりすることができない。
可変光源:ウィル・オ・ウィスプは半径5~20フィートの明るい光を、そこからさらに決めた半径に等しいだけの薄暗い光で照らす。ウィル・オ・ウィスプはボーナス・アクションでこの半径を変更できる。
非実体移動:ウィル・オ・ウィスプはクリーチャーや物体の占める空間を移動困難地形として通り抜けることができる。物体の中でターンを終えたなら、5(1d10)[力場]ダメージを受ける。
アクション
しびれ:近接呪文攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:9(2d8)[電撃]ダメージ。
透明化::ウィル・オ・ウィスプとその光は攻撃あるいは命喰いをするか、精神集中が終了(呪文の精神集中と同じように扱う)するまで魔法的に不可視状態になる。
オーガ・ゾンビ
大型・アンデッド、中立にして悪
AC:8
hp:85(9d10+36)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
19(+4) | 6(-2) | 18(+4) | 3(-4) | 6(-2) | 5(-3) |
セーヴィング・スロー:【判】+0
ダメージ完全耐性:[毒]
状態完全耐性:毒状態
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8
言語:生前の言語を理解できるが話せない
脅威度:2(450XP)
アンデッドのしぶとさ:ゾンビは0ヒット・ポイント以下になるダメージを受けても、ダメージが[光輝]あるいはクリティカル・ヒットによるものでなければ、難易度5+受けたダメージの【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。成功すればゾンビはその代わりに1ヒット・ポイントになる。
アクション
モーニングスター:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。
結末
ウィル・オ・ウィスプを倒せば、夜に見える光の騒動は解決される。王に真相を話せば、聖杯と関係なかったことは残念がるが、民に降りかかろうとする災難を取り除いたことを賞賛される。
この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。