2012年03月21日 神経が高ぶったままボックス席に座り込んでコーヒーをがぶ飲みし、カフェインでふたたび闘志を盛り上げるのだ。 [長年日記]
§ [DnD][4e] 2010年12月19、23日『レンド暁に死す!?』
エスペランザ(エラドリンのメイジ3):力術をよくする秘術使いのエラドリン。蝕の日に生まれた忌み仔らしいが、かような考えは迷妄であると一蹴する青年。
グスタフ・トラップ(ヒューマンのシーフ3):幼いころから黒竜から盗賊としての訓練を受け、そろそろ独り立ちするように言いつけられて旅立った青年。
セヴン(ドワーフのウォーロード3):斧を愛するドワーフ。この頃はまだまともだった。
レンド(ドワーフのウォーデン3):街道警備隊で働いているドワーフの戦士。戦力が足りない三人に同行するcompanion。
旗揚げしてしばらく経ったパーティに、いくつかの組織が後援者として契約を持ちかけてきた。彼らは受ける仕事に縛りのある騎士団や秘術教会の誘いを断り、カーレリア滞在中に食と住のみ提供する宿、獅子亭と契約した。
そして前回の冒険から十六日後。三人はドワーフのルコス爺さんから、最近カーレリアの近くでコボルドたちから崇拝されていたアダマンティン・ドラゴンが何者かに殺されたので、遺骸を回収して魔法の武具に鍛えなおさないかという提案を受ける。
自分たちの装備がよくなるのはいいことだとグスタフが街の噂を調べると、ドラゴンが死んでからしばらく経った現在、彼女を崇めていたコボルドたちは武装して周辺を通行する商人や旅人を襲うようになっているという話を聞きつけた。しかも、これが街からほんの一日ほどの距離だから質が悪い。面倒なことだとレンドを誘い、竜の塒だった洞窟へ向かった。
四人が洞窟の近くの街道までやって来ると、冒険者たちを旅人と思ったのかコボルドたちが槍を投げてきた。相手は十名近い数だったが、仕掛けられていた落とし穴を見抜いていたため、それを迂回して難なく制圧し、パーティは洞窟へ踏み込む。
洞窟の中でもかなりの数のコボルドが湧水で分断された地形を利用して攻撃してきたが、これも撃破して奥へ進む。そしてたどり着いた最深部には、コボルドたちに侵入者を迎撃するよう指示を飛ばすまじない師と、祭壇の上で彼らにかしずかれているアダマンティン・ドラゴンの雛がいた。
パーティが襲い来る敵と戦いながら雛の様子を探ると、まじない師におだてられて攻撃に参加しているようなので、説得の目はありそうだった。しかし、敵の攻撃が激しかったため、彼らは倒れた仲間を引きずりながら一時撤退する。
大休憩を挟んで作戦会議を行ない、竜を唆しているまじない師の首を取ることを第一目標にとしてパーティは再び戦闘を開始した。レンドが雛を引きつけている間にグスタフとセヴンが突出し、まじない師を黙らせてから竜を説得した。
タロクラクスと名乗ったアダマンティン・ドラゴンのワームリングは、母竜を人型種族の冒険者に殺されて途方に暮れていた時にまじない師のヴァルザに保護され、彼の仲間たちをこの洞窟に住まわせて護衛にしていたと四人に話した。
パーティは能動的に悪の行為を行なう気は無いように見えるので、因果を含めて雛竜はそのままにして、母竜の死骸を検死しに行く。すると、竜の牙や骨の一部が遺骸から抜き取られていることや、この地では“風の王”という名で信仰されているパズズの印形が現場に残されていることがわかった。
せっかくだから竜の遺骸も街に持ち帰ってルコス爺さんに預けた後、三人は酒場などで聞き込みを行なった。すると、タロクラクスの母を殺した冒険者たちは財宝の換金などもそこそこに、そそくさと街を去ったのだという。
同じ頃、風が吹き荒ぶ山中の洞窟では、くだんの冒険者たちが豪奢な長衣を纏った大柄な男と会見していた。彼らは無言で男に握りこぶしほどの大きさをした石を差し出す。
「ほほう」
渡された物をためつすがめつ眺め、それが求めていたものだと確認すると、男は懐から箱を取り出すと、それに恭しく納める。
「素晴らしい、実に素晴らしい。おまけに竜の遺骸も持ってきていただけるとは」
箱を懐にしまうと、換わって男は袖からずっしりとした重さの小袋を取り出し、冒険者たちに渡す。
「来るべき時の助けとなるでしょう。これはささやかなお礼です」
受け取った者がそれをそっと開くと、そこからは黄金の輝きが溢れんばかりに漏れ出していた。
この回は、ドラゴンとの第一回遭遇で会場時間切れになり、後日続きをプレイしたですぅ。
この頃から舞台裏で何者かが暗躍しだしたりしているですぅ。
あいかわらず表題はエスペランザの手記からの引用(一部)ですぅ。