2012年04月16日 二〇〇〇年三月、リチャードはEA社を辞め、自分の道を歩み始めた。 [長年日記]
§ [DnD][4e][LnL] 『モンスターの系譜(A Walk Down Monster Lane)』
伝説と伝承
マイクが休暇中なので、今週の伝説と伝承は私がモンスターの話をするために使わせてもらう。D&DのR&Dプロデューサとして、私はゲームのデザインやデベロップメントよりも、企画や製品のアイデアを練ることが多い。そこで、私はこの機会を君たちが次世代のゲームで――『モンスター・マニュアル』か、あるいは他の形態になるかに関係なく――モンスターについて何を求めているかのフィードバックを集めようと思う。
1974年に発売された最初の“白箱”には約50種類の異なる種別のモンスター(動物は含まない)が収録されており、その多くにはいくつかの変種が存在した。ほとんどのモンスターに挿絵は無く、それらを必要としていなかった。モンスターのほとんどは、昔ながらの神話や幻想文学で知られたものだった。白箱に収録された場違いなモンスターの一部は現在D&Dの代表選手となっている――ウーズとスライム、パープル・ワーム、そしてもちろん、コボルド。
1977年のベーシック・セットでクリーチャーの項はより強化され、マインド・フレイヤー、アンバー・ハルク、ビホルダー、そしてラスト・モンスターのようにゲームの中核にはサプリメントでその姿を補完された多くのクリーチャーが加えられた。AD&Dの『Monster Manual』は何百ものモンスターを1冊にまとめ、ダンジョン・マスターに尽きることの無い脅威を与えた。
君がダンジョン・マスターで、君が私のようであるなら、君は決してモンスターの量に満足することはないだろう。私は『モンスター・マニュアル』とその続編を持っていないといけない。事実(そして私の若さゆえの行動を告白するなら)、第2版の『Monstrous Manual』は私がD&Dをどうやってプレイするかも知らない時、最初に購入したD&Dの本だった。私は単純にこの本のモンスター図鑑としての性質に魅了されたのだ。たとえステータスが何を意味するものかまったくわからなくても――私はまだTHAC0を知らなかった――私は読んだ後にタラスクがとても悪いやつだと言うことができた。
なぜモンスターの思い出話を話しているかって? 私にとって、プレイテストの段階とは一番いいD&Dを製品として提供するために、ゲームのルールとメカニクスについてのフィードバックを集めることだからだ。私たちはD&Dコミュニティの欲望を知りたい。製品XあるいはYのデザインとプレイテストの初期段階でも、どんなもんスターがD&Dを表現しているのか、初心者あるいは熟練のダンジョン・マスターである君がどれくらいのモンスターを求めているかなどについての一般的な見解を私たちは集めたい。
注意して欲しいのは私たちがこの調査にほとんどのプレイヤーは既に認識している簡単なことだとは思うが、『モンスター・マニュアル』の参照を求めていることだ。だが、D&D Nextについては初期段階で特定の体裁や製品名が決まっていないように、最終的な製品戦略がまだ決まっていない。
最後になるが、もし君のミアルス分が減っているなら、先週のPAX Eastで行なわれた『The Future of D&D』のパネルの動画をチェックするといい。
グレッグ・ブリスランド
グレッグ・ブリスランドはウィザーズ・オブ・ザ・コーストのダンジョンズ&ドラゴンズのプロデューサだ。彼は『モンスター・マニュアル2』、『モンスター・マニュアル3』、そして『Vor Rukoth』のデザインに名を連ねている。彼は現在D&D Nextのプレテイストに不可欠な調整とD&D InsiderおよびD&Dオーガナイズド・プレイのコンテンツに関する計画を手伝っている。彼はwanderingbard.comでゲームについてのブログを書き、ツイッターでも活発(@gregbilsland)だ。