2012年07月19日 ヨーロッパで半年すごして帰ってきた友人たちの顔に見た、野放図な安堵や意気消沈したケタケタ笑いと同種なのだ――そういう顔は、大型車やふわふわの白いタオルやカリフォルニア物産にもう一度ひたりきれる安堵感を見せながら、また、ヨーロッパ巡礼にほぼつきものになっている「このあと自分の人生をどうしたらいいかわかんない」という、半ば客観的な鬱状態に必然的におちいりかけている顔でもある。 [長年日記]
§ [DnD][4e] 神話級シナリオ紹介
今回は4eの展開開始直後から発売された九部作シナリオのうち、神話級シナリオの簡単な紹介ですぅ。どれも数回のセッションでクリアすることを前提に設計されているから、ひとつあればかなり長く遊べると思えるですぅ。
敵のデータなどはやはり陳腐化していたり、どれが悪いと特に名指しはしないけど弱い方向に残念すぎるものもぽつぽつあるので『Monster Vault』などで適宜差し替えるのがいいと感じたですぅ。
『Death's Reach』
レイヴン・クイーンの幻視に導かれた神話級の英雄たちがシャドウフェルへ向かうと、そこは既に戦場だったという導入で、PCはついに本格的な動きを見せてくる悪の軍勢や暁の戦から続く超越者たちの因縁に立ち向かっていくシナリオで、21~23レベル向けとなっているですぅ。
冒険する次元界の苛酷な環境が強調されていたり、かつて宇宙に破滅をもたらそうとした存在が次々襲い掛かってくる派手な展開は神話級ならではですぅ。
『Kingdom of the Ghouls』
レイヴン・クイーンから導かれてきた冒険も、ついにシギルを越えてアビスへ舞台を移し、英雄たちはタナトスに位置する“白の王国(The White Kingdom)”へ突入することになる、24~26レベル向けシナリオですぅ。
このシナリオの神話っぷりは異次元の国ひとつを相手取って世界対俺ができる点に尽きるけど、この神話級三部作に限らず九部作シナリオは、それぞれ楽しみ方を微妙にずらして、色々な要素を紹介しているように見えるですぅ。
『Prince of Undeath』
英雄たちを導いてきた声は喪われつつあり、“彼”はその大計を達成しようとしていたという切迫した状況で始まるこの九部作最後のシナリオは、27~30レベル向けですぅ。
もはや時代を導く側となったPCには世界に足跡を刻む新たな神話を打ち立て、変革をもたらすことが目的としてクエストとともに提示され、最後の冒険が始まりますぅ。そして、それは『シャドウフェル城を覆う影』以来の腐れ縁である“彼”との決着でもあるですぅ。
旧版からやっている人は、しばらく見なかったNPCが驚くべき形でゲスト出演しているのに涙するかもしれないですぅ。