ネコぶんこ


2013年03月18日 ともかく、キャラクターを作る際には、ゲームマスターとはよく話し合ったほうがよい。 [長年日記]

§ [DnD][4e][LnL] 『今週のD&D(This Week in D&D)』

伝説と伝承

マイク・ミアルス

今週の大ニュース:私たちの新たなプレイテスト・パックは3月20日の水曜日に控えている。さて、君たちは次のパックで何を見ることができるだろうか?それを見ていこう。事実、私はジェレミー・クロフォードをきつく尋問してからこれをタイプしている。

ドルイド:このパックでのドルイドは1レベルで自然の化身を得て、団を選択する。樫の団は呪文発動を強化し、月の団は自然の化身に集中する。ドルイドの呪文はクレリックの回復に似ているが、より多くの破壊的な呪文を持っている。

自然の化身はドルイドが選択した姿に変身することができる一日毎能力だ。たとえば、1レベルのドルイドは素早くて夜目がきき、隠れたものを見つける特殊能力を持つハウンドに変身できる。その噛みつき攻撃はそれを戦闘でも活躍させる。

より高レベルで、君はより多くの姿になることができる。どちらの団も魚や鳥など、非戦闘能力を得られる姿も得られる。月の団のドルイドは戦場で大暴れするベアなどの強力な姿になることができる。それと対照的に、樫の団のドルイドはより多くの呪文を得てフレイム・ストライクなどの呪文を敵に放つことができる。

パラディン:今回初めて、私たちはパラディン、アンティパラディン、そしてウォーデンをひとまとめにして君たちに提供する。これら3つのキャラクターはそれぞれ善、悪、そして中立である。このクラスはパラディンと総称されるが、キャヴァリアー(善)、ブラックガード(悪)、そしてウォーデン(中立)とそれぞれ分類される。

1レベルのパラディンはセーヴィング・スローにボーナスを得て、悪、アンデッドおよびフィーンドの感知ができ、さらにキャラクターの信念を決定する誓いを行なう。誓いはパラディンに領域呪文と、悪を討つ一撃やアンデッド制御などのようにチャネル・ディヴィニティの特殊なオプションを与える。

8レベルでパラディンはセレスティアル・チャージャー、ナイトメア、あるいはサマー・スタッグなどの乗騎を得る。かつてパラディンの乗騎はダンジョンの中でちょっとした問題になり、他の場所での移動でも乗騎が問題を引き起こしていた。乗騎の攻撃はかなり弱く、それはパラディンの戦闘能力において大きな価値を持たないことも意味している。そのかわり、荒れ地を長く旅するときやパラディンが騎乗戦闘に特化している場合は役立つ。

その騎士が白、緑、あるいは黒のどれを着ようが、パラディンは輝く鎧に身を包んだわれらが騎士だ。ファイターと比べるとパラディンは戦術の技を持たないが呪文と誓いによる利益を得ている。

レンジャー:レンジャーはかつての版よりもこのクラスの魔法を少しだけ強調するために、1レベルで呪文発動能力を得る。レンジャーの得意な敵はこのクラスが静的なボーナスと有利を得るためのひとそろいの特殊能力を与えるのに役立つ。このクラス特徴はレンジャーが荒野の守護者たる役割を表現する。

得意な敵のボーナスはドラゴンやジャイアントのような特定の敵に対するボーナスを演出するものだが、システムとしてはさまざまなクリーチャーに対してその利益を得ることができる。たとえば、ドラゴンを得意な敵に選んだレンジャーは畏怖への完全耐性を得る。この能力はドラゴンが持つ畏怖のオーラに対抗するために役立つが、アンデッド、術者など、その他のものが持つものにも同じように適用される。

以前からのちょっとした変化としては、レンジャーは弓術か二刀流を強化する特殊能力を特徴に持たない。私たちが提供する専門分野でレンジャーはそれらの道を究めることができる。私たちはそれらのレンジャー専用版を作成することも考えたが、それは結局ファイターの技と干渉し合うことがわかった。

新呪文:このパックにはドルイドとレンジャーのために多くの新呪文が含まれている。

数値:数値は見直され、キャラクターのダメージは引き下げられた。モンスターのステータスは据え置かれたが、君はいくつかのモンスターがレベルと経験点を変更されていることに気づくかもしれない。より重要なのは、われらが武器使いのための武勇ダメージ・ボーナスがなくなったことだ。そのかわり、彼らは高レベルになると複数回攻撃を得る。

ファイター:ファイターは他の特殊能力のように、練達ダイスの消費でACか攻撃ロールにボーナスを得られるようになる。ダイスの消費はファイターが休憩を取るまで回復しなくなり、アクションを消費することでファイターは再びダイスを得ることができる。

技能:技能は以前のように能力値判定システムの一部だが、私たちはそれらを提示する方法に若干の改正を行なった。たとえば、罠を探すために【知力】を使うとき君は技能ダイスを得る。このシステムは君がこれまで触れていたものに似ているが、私たちはそれを能力値判定を増幅するものにした。私がテーブルで確認した最大の利益はDMとしての視点からだ。「聞き耳をするなら【判断力】判定だよ」や「扉を壊したいなら【筋力】判定だ」のように、言葉の流れが簡潔で自然なものになった。

二刀流:私たちが想定している君たちの平均的な二刀流や剣と盾を持つキャラクターは、いずれも習熟している適切なサイズの武器ふたつを持って戦闘に臨む。特技などで君は二刀流を使いこなすことができる。この変更は君がそれを行なえるだけではなくそれを得意だというように、私たちがキャラクターのオプション全体で考えを変えたことを反映している。

即効呪文:力の言葉のシステムは即効呪文ルールに改名され、私たちはそれを他のクラスで必要に応じてそれを使えるようにしてルールとパワー・ワード・スタンのような呪文との混同を避けるようにした。

種族:私たちは種族を少し修正し、それらがキャラクター・作成で使いやすくより簡単になるように彼らの能力を単純化した。

探検ルール:プレイテストの電子メール情報に書かれてはいないが、これらは今回のパックに含まれている。

これからのこと:新たなパックが世界へ公開される今このとき、私たちは内覧用パックのさらなる種族とクラス、そしてマルチクラスを仕上げた。それらは私たちの次期パックで大きな部分を占めることになる。

マイク・ミアルス

マイク・ミアルスはD&Dのリサーチ&デザイン・チームのシニア・マネージャだ。彼はレイヴンロフトのボードゲームやD&D RPGのサプリメント何冊かを手がけている。