2022年11月05日 [長年日記]
§ [DnD][5e] アドベンチャー:覚醒(1レベル)
今週の小冒険は久しぶりにファンタジィな話ですぅ。
データ関係は主にOGLのものを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は1レベルのキャラクター1人用の短時間で終わるアドベンチャーである。
このアドベンチャーを行なう前にキャラクターを1人作成し、そのキャラクターで挑むこと。君はこの冒険をゲームマスターなしで行なうこともできる。その場合、アドベンチャーを読んで行き先や行動を決め、敵が出たなら自分でキャラクターと敵の両方を操作すること。
冒険への導入
洞窟の中に1人倒れていた“君”は、洞窟の先を目指して歩き始める。洞窟の外に出ることができれば冒険に一区切りつけることができる。
1.隧道
君は気がついたら暗い場所に倒れていた。ここは“暗闇”なので、何らかの照明が必要だ。おあつらえ向きに手を伸ばしたところには松明とほくち箱がある。
明かりを確保してあたりをながめ回すと、縦横10フィート(3メートル)ほどの洞窟だ。ここが行き止まりで先の方へ道が続いている。先に進むしかないようだ。
2.黒い影
しばらく洞窟を歩くと、天井の方から羽ばたきの音とキィキィと鳴く声が聞こえ、君に向かって何かが飛びかかってきた。コウモリだ!
ここで2匹のバットが血走った目で君にかじりついてきて、戦闘になる。君が勝利したら「3.コボルドの横穴」へ進め。hpが0以下になったら君は意識が遠のき、気がついたら「1.隧道」で目を覚ます。
バット
超小型・野獣、無属性
AC:12
hp:1(1d4-1)
移動速度:5フィート、飛行30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
2(-4) | 15(+2) | 8(-1) | 2(-4) | 12(+1) | 4(-3) |
感覚:疑似視覚60フィート、受動〈知覚〉11
言語:-
脅威度:0(10XP)
鋭敏聴覚:バットは聴覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
音波探知:バットは聴覚喪失状態の時に疑似視覚を使用できない。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+0、間合い5フィート、クリーチャー1体。ヒット:1[刺突]ダメージ。
3.コボルドとの遭遇
コウモリをやりすごした君が先へ進むと、爬虫類のような肌をした小柄な二足歩行する生物に出逢う。こうした生物がこの世界ではコボルドと呼ばれていることを、君はなんとなく“知っている”。その生物は片手に大ぶりのナイフを構えており、それを君に向けて「何者ダ」と誰何してくる。
君が事情を話すなら、そのコボルドは「あの行き止まりにはたまに奇妙なものが現われル。お前もどこかから現われたのだろウ」と少し癖のある言葉で説明してくれ、「飯ぐらいは食わせてやル」と「4.コボルドの横穴」へ案内する。
君は驚いてか、あるいは特に何も考えないでか、コボルドに攻撃をしてもよい。そうした場合、コボルドは手にしたナイフで必死に応戦する。倒したら先へ行き「5.光の中へ」に進んでもいいし、「4.コボルドの横穴」を見て回ってもいい。
コボルド
小型・人型生物(コボルド)、秩序にして悪
AC:12(外皮)
hp:5(2d6-2)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
7(-2) | 15(+2) | 9(-1) | 8(-1) | 7(-2) | 8(-1) |
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8
言語:共通語、竜語
脅威度:1/8(25XP)
陽光過敏:コボルドは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。
群れ戦術:少なくとも1体のコボルドの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、コボルドはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
アクション
ダガー:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。
スリング:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程30/120フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[殴打]ダメージ。
4.コボルドの横穴
ここはコボルドが寝起きしている横穴だ。壁に作られた小さい穴に注がれた獣脂が燃えているため、“明るい”空間である。
「3.コボルドとの遭遇」でコボルドと友好的に接触したなら、彼から少しかび臭い保存食をひとつ分けてもらえる。この麻袋の中には干した肉と甘くないビスケットが入っており、コボルドは欠けたカップに入った水もふるまってくれ、「もう少し歩けば外に出られル」と言って君を「5.光の中へ」に送り出してくれる。
「3.コボルドとの遭遇」でコボルドを倒してここに押し入ってあらためるなら、部屋の奥にあるずだ袋の中に保存食が5袋と銀貨13枚(13sp)があることに気づける。持っていってもいいし、そのままにしてもいい。ここにあるのはそれくらいだ。もう「3.コボルドとの遭遇」へ戻り(もうコボルドはいないが)、先へ進むか後へ戻るかを決めたまえ。
5.光の中へ
コボルドのいた場所からしばらく歩くと、洞窟の先に光が見える。出口だ。
明るさに目が慣れて周囲を見回すと、君はそこが背の低い広葉樹が生い茂り、小鳥たちが鳴く森の中だと認識できる。外界へ出ることに成功したのだ。
結末
君は洞窟から森の中に出ることができた。これから何が起こるのだろう。
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