2023年04月01日 [長年日記]
§ [DnD][5e] アドベンチャー:闇の中より
今週の小冒険は1~2人向けで、エイプリルフールということで変わり種の、モンスターになって冒険者と戦うものですぅ。
データ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は1~2人用の短時間で終わるアドベンチャーである。
プレイヤーはそれぞれゴブリン、ゾンビ、ドラウなどモンスターを担当し、そのステータスを使って冒険を行なう。今回の冒険はねぐらにしている洞窟にやってきた冒険者の討伐だ。
冒険への導入
まず、プレイヤーはステータス・ブロックを確認して担当するモンスターを決めること。これが今回のプレイヤー・キャラクターとなる。GMが認めるなら、他の脅威度1/4のモンスターを使ってもよい。
ゴブリン
小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪
AC:15(レザー・アーマー、シールド)
hp:7(2d6)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
8(-1) | 14(+2) | 10(+0) | 10(+0) | 8(-1) | 8(−1) |
技能:〈隠密〉+6
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9
言語:共通語、ゴブリン語
脅威度:1/4(50XP)
器用な脱出:ゴブリンはそのターンにボーナス・アクションとして離脱あるいは隠れ身アクションを行なえる。
アクション
シミター:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。
ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
ゾンビ
中型・アンデッド、中立にして悪
AC:8
hp:22(3d8+9)
移動速度:20フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
13(+1) | 6(-2) | 16(+3) | 3(-4) | 6(-2) | 5(-3) |
セーヴィング・スロー:【判】+0
ダメージ完全耐性:[毒]
状態完全耐性:毒状態
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9
言語:生前に知っていた言語を理解できるが話せない
脅威度:1/4(50XP)
アンデッドの頑健さ:[光輝]あるいはクリティカル・ヒット以外のダメージでゾンビのヒット・ポイントが0になった時、難易度5+受けたダメージの【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。成功すれば、ゾンビはその代わりにヒット・ポイントを1まで減少させる。
アクション
叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[殴打]ダメージ。
ドラウ
中型・人型生物(エルフ)、中立にして悪
AC:15(チェイン・シャツ)
hp:13(3d8)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
10(+0) | 14(+2) | 10(+0) | 11(+0) | 11(+0) | 12(+1) |
技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+2
感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉12
言語:エルフ語、地下共通語
脅威度:1/4(50XP)
生得呪文発動:ドラウの呪文発動能力値は【魅力】(呪文セーヴ難易度11)である。これは以下の呪文を、物質構成要素なしに生得発動できる。
無限回:ダンシング・ライツ
いずれも1回/日:ダークネス、フェアリー・ファイアー
フェイの祖先:ドラウは魅了状態へのセーヴィング・スローに有利を得るうえ、ドラウを魔法的に眠らせることはできない。
陽光過敏:ドラウは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。
アクション
ショートソード:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
ハンド・クロスボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程30/120フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ、および目標は難易度13の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、1時間毒状態になる。セーヴィング・スローに5以上の差で失敗した場合、目標は毒状態の間気絶状態になる。目標はダメージを受けるか他のクリーチャーがアクションを消費して揺り起こすなら覚醒する。
キャラクターたちはヒューマンの作った街道から少し離れた洞窟で平和に暮らしているモンスターたちだ。今日も洞窟の奥にあるねぐらで目を覚ましたのだが、近くからごそごそと物音がする。モンスター仲間たちが噂する冒険者とかいう盗賊の一味が入ってきたのだろうか。
1.先行偵察しているローグ
キャラクターたちがねぐらの近くでごそごそ音がした方へ行くと、片方の手に短剣、もう片方にランタンを持ち、革の鎧を着たヒューマンが中腰で辺りを探っている。どうやら、人里では“ローグ”と呼ばれている種類の冒険者のようだ。
この侵入者に不意討ちを仕掛けたいなら、難易度15の【敏捷力】〈隠密〉判定を行なうこと。
このローグのデータは斥候のものを使用する。ローグはhpが半減すると戦線から離脱を試みる。逃げ出し始めたローグから60フィート以上離れられると、彼を見失ってしまう。
斥候
中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性
AC:13(レザー・アーマー)
hp:16(3d8+3)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
12(+1) | 16(+3) | 13(+1) | 3(-4) | 12(+1) | 4(-3) |
技能:〈隠密〉+7、〈知覚〉+3
感覚:受動〈知覚〉15
言語:任意の言語1つ(普通は共通語)
脅威度:1/2(100XP)
鋭敏視覚&聴覚:斥候は視覚あるいは聴覚に頼る【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
アクション
複数回攻撃:斥候は2回の近接攻撃あるいは2回の遠隔攻撃を行なう。
ショートソード:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
ロングボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程150/600フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージ。
2.洞窟の途中
ローグが逃げようとした、あるいは逃げた方角には洞窟が続いている。ここはちょっとした迷路になっていて、不意討ちするための場所にも事欠かない。
ここには“ファイター”と呼ばれる腕っぷしが自慢の冒険者が2名うろついている。ローグの姿はない。不意討ちを試みるには、難易度12の【敏捷力】〈隠密〉判定に成功する必要がある。
ファイターのデータは衛兵のものを使用する。彼らは勇敢にも死ぬまで戦う。
衛兵
中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性
AC:16(チェイン・シャツ、シールド)
hp:11(2d8+2)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
13(+1) | 12(+1) | 12(+1) | 10(+0) | 11(+0) | 10(+0) |
技能:〈知覚〉+2
感覚:受動〈知覚〉12
言語:任意の言語1つ(ほとんど共通語)
脅威度:1/8(25XP)
アクション
スピア:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィートまたは射程30/120フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[刺突]ダメージ、あるいは両手持ちでの近接攻撃の場合5(1d8+1)[刺突]ダメージ。
3.洞窟の出口
ファイターたちが探索していた場所から少し先へ進めば、そこは洞窟の入口である。そこには“クレリック”と呼ばれる魔法を使う種類の冒険者が戻ってくる者を待っている。ローグを取り逃がしているなら、彼はここまで戻ってきており、キュア・ウーンズによる手当てを1回受けている。
クレリックは洞窟からモンスター(キャラクターたちのことだ)が出てきたことに気づくと、聖印を掲げて戦いの決意をする。ローグがいるなら、彼はため息をつきながらクレリックの護衛に立つ。
クレリックとローグはhpが半減したら光のある洞窟の出口を目指して逃げ出す。逃げ出し始めた冒険者から60フィート以上離れられると、彼らを見失ってしまう。
こうして冒険者を撃退すれば、彼らが戻ってくることはない。
斥候
中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性
AC:13(レザー・アーマー)
hp:16(3d8+3)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
12(+1) | 16(+3) | 13(+1) | 3(-4) | 12(+1) | 4(-3) |
技能:〈隠密〉+7、〈知覚〉+3
感覚:受動〈知覚〉15
言語:任意の言語1つ(普通は共通語)
脅威度:1/2(100XP)
鋭敏視覚&聴覚:斥候は視覚あるいは聴覚に頼る【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
アクション
複数回攻撃:斥候は2回の近接攻撃あるいは2回の遠隔攻撃を行なう。
ショートソード:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
ロングボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程150/600フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージ。
侍祭
中型・人型生物(任意の種族)、任意の属性
AC:10
hp:9(2d8)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
10(+0) | 10(+0) | 10(+0) | 10(+0) | 14(+2) | 11(+0) |
技能:〈医術〉+4、〈宗教〉+2
感覚:受動〈知覚〉12
言語:任意の言語1つ(普通は共通語)
脅威度:1/4(50XP)
呪文発動:斥候は視覚あるいは聴覚に頼る【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
呪文発動:侍祭は1レベルの術者である。この呪文発動能力値は【判断力】である(呪文セーヴ難易度12、呪文攻撃+4)。侍祭は以下のクレリック呪文を準備している。
初級呪文(無限回):セイクリッド・フレイム、ソーマータージ、ライト
1レベル(3スロット):キュア・ウーンズ、サンクチュアリ、ブレス
アクション
クラブ:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:2(1d4)[殴打]ダメージ。
結末
君たちは無事、冒険者を撃退できただろうか。たまにはこういう逆転した冒険も面白いだろう。
この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。