2012年10月31日 原因はたいてい、学校あるいは組織化された環境の外では機能できないことに加えて、世界で自分が一人ぼっちだということに気づくこと。 編集
§ [DnD][4e] HSシナリオ紹介
二作出たHSシリーズのシナリオを紹介するですぅ。これらはどちらも『モンスター・マニュアル3』後のバランスで敵が組まれていて二、三回のセッションで終わらせられる分量で、ギミックも工夫された英語版だけなのが惜しいくらいのシナリオですぅ。
ただ、シナリオの分量はどちらも32ページで使われている英語も平易なものだから最初に触れる英語版シナリオとしてもおすすめですぅ。
『The Slaying Stone』[Amazon.com]
現在品切れ中なのが非常に惜しい、以前も紹介したHSシリーズ第一弾の1レベル向けシナリオですぅ。町と秘宝を奪還するために現在はゴブリノイドの本拠となりはてた町へ潜入するという導入で、町のさまざまな場所を舞台に戦闘や交渉を行なう内容ですぅ。
これのよくできているのは、PCが探検することになる町で何か起こりそうな場所やゴブリノイドも一枚岩ではないことなどがDMに対してルール処理も含めて詳しく説明されているところですぅ。この説明も最悪これだけの遭遇を外さなければ体裁を保てるという具体的な部分にも踏み込んでいて、行き先についてPCに手綱を渡すシナリオに慣れていないDMはこれに沿えばいいようになってますぅ。
『Orcs of Stonefang Pass』[Amazon.com]
かつてはドワーフたちが管理していた冬越村から石積みの山脈(mountains of the Stonemarch)の向こうにある土地との交易路である石牙峠(Stonefang Pass)はオークが占領して久しく、故地奪還を志したドワーフたちは冒険者を雇うのだった……という導入のHSシリーズ第二段ですぅ。レベルは5レベル向きで、導入の舞台は『シャドウフェル城の影』をプレイしていたらおなじみの冬越村になってますぅ。
今度は割とオーソドックスな敵地へと潜入して守備隊を倒す内容のシナリオだけど、その裏に絡む過去の因縁や現在起ころうとしている災厄など、ただのオーク退治で終わらない壮大なものになってますぅ。
特に最後の決戦はただ敵と漫然にhpを削りあうだけではなくひとひねり入っていて、投げつけられた状況にどう対応するかやりがいのある仕上がりになっているですぅ。
2013年10月31日 編集
§ [Promiscuus] 創作物でIPアドレスを使う場合
創作物で架空のIPアドレスを出したいときはRFC 6890に従い、192.0.2.0/24、198.51.100.0/24、203.0.113.0/24を使うと無用なトラブルが発生せずにリアリティも出て、その筋の人はニヤリとできるので色々とお得そうですぅ。
2014年10月31日 編集
§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~エンディングフェイズ:シーン17』
エンディングフェイズ:シーン17・これから(銀次郎)
夕暮れどき、人気の無い墓地。銀次郎が充の墓へやってくると、先客の供えものが並べられていた。渡世人はそっと微笑むと、昔一緒に呑んでいた酒を墓前に捧げる。
「ずいぶん遅くなっちまったけど、全部ケリがつきやしたよ」
「ありがとう」
そう風が声を運んでくる。はっとして振り向くも、そこにはただ風が吹き抜けるだけ。それを一番よく知っているのは自分ではないか。そう銀次郎は自分にいい聞かせると、かぶりを振って立ち上がる。
顔を上げたとき、墓地から続く道のあたりにこの前助けた女、お倫が立っていた。
「おめぇさん……」
彼女は無言で男へ頭を下げる。
男も無言で会釈して、その隣を通り過ぎる。眼すら合わさず、風のように。
そのままふたりはすれ違う。
堅気と渡世の間には、それだけ深いものがあるのだ。
2017年10月31日 編集
§ [DnD][5e] 『ルール回答集:2017年10月(RULES ANSWERS: OCTOBER 2017)』
Sage Advice
今月のSage Adviceでは、さまざまなルールへの質問に対する答えに焦点を当てている。
SAGE ADVICE COMPENDIUM
『Sage Advice Compendium』に新たなルールへの質問と回答がまとめられ、それは公式なルールへの回答として1つのPDFにまとめられている。Compendiumのどの段落が今月最新なのかは、影つきの枠で囲まれた段落を探せばいい。
君がD&Dのルールについて質問があるなら、私のツイッター(@JeremyECrawford)に連絡してくれれば、私は毎週それに答えている。それらの答えの多くは最終的に『Sage Advice Compendium』へ収録される。
その他の資源
私たちがこのウェブサイトに投稿したその他D&Dについての参考文献がここにある。
Basic Rules for Dungeons & Dragons
Magic Items by Rarity (version 1.0)
著者について
ジェレミー・クロフォードは第5版『Player's Handbook』のリード・デザイナであり『Dungeon Master's Guide』にも関わっている。彼はダンジョンズ&ドラゴンズのリード・ルール・デベロッパであり、マネージング・エディタである。彼は2007年にウィザーズ・オブ・ザ・コーストに入社して以来、無数のD&D関連書籍に携わってきた。君は彼にツイッターで連絡することができる(@JeremyECrawford)。
2020年10月31日 編集
§ [DnD][5e] アドベンチャー:死を食む集落(2~4レベル)
今週はちょっと季節ものを意識したですぅ。
データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は2~4レベル程度のキャラクター向けの短時間で終わるアドベンチャーである。
ある街の外れにある古い墓地におかしな光が灯っている。キャラクターたちが旅の途中、集落と思ってここにやってくると、そこは人を食うアンデッドとその信奉者が作った偽の集落だった。
あるいは、街外れに夜な夜な怪しい火が灯り、昼間調べに行くと死体まで見つかっているので、50gpでキャラクターたちに調査を依頼されたものとしてもよい。
キャラクターたちがアンデッドたちを倒して事件を再発させないようにすると、冒険は成功となる。
冒険への導入
夜、街外れにある今はもう使われていない古い墓地に、明かりが灯る。それはあたかもそこに人里があるかのように人を惑わす。
キャラクターたちは様々な事情でここにやってくると、墓地の入り口には街の門に吊るされたランプのようにカボチャが吊るされ、青白い明かりに煌々と照らされていた。
1.怪異なる火
墓地の入り口には石造りの石碑が向かい合わせに立っており、これが入り口になっている。ここには大きなカボチャをくり抜いて作られたランプのようなものが吊るされており、その中に青白い光が灯っている。
キャラクターたちがそのまま中に入ろうとすればそれは何もしないが、カボチャを攻撃すると、中に入っている1体のウィル・オ・ウィスプが怒って反撃してくる。
ウィル・オ・ウィスプ
超小型・アンデッド、混沌にして悪
AC:19
hp:22(9d4)
移動速度:0フィート、飛行50フィート(ホバリング)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
1(-5) | 28(+9) | 10(+0) | 13(+1) | 14(+2) | 11(+0) |
ダメージ完全耐性:[電撃]、[毒]
ダメージ耐性:[酸]、[電撃]、[火]、[雷鳴]、[冷気];非魔法的攻撃による[殴打]、[斬撃]および[刺突]
状態完全耐性:気絶状態、拘束状態、消耗状態、石化状態、つかまれた状態、毒状態、伏せ状態、麻痺状態
感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉12
言語:生前に知っていた言語
脅威度:2(450XP)
命喰い:ウィル・オ・ウィスプはボーナス・アクションとして、5フィート以内で視認可能なヒット・ポイントが0でまだ生きている1体のクリーチャーを目標にする。目標はこの魔法的な難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローに失敗すると死に、ウィル・オ・ウィスプは10(3d6)ヒット・ポイントを回復する。
陽炎:ウィル・オ・ウィスプは何かを着たり運んだりすることができない。
可変光源:ウィル・オ・ウィスプは半径5~20フィートの明るい光を、そこからさらに決めた半径に等しいだけの薄暗い光で照らす。ウィル・オ・ウィスプはボーナス・アクションでこの半径を変更できる。
非実体移動:ウィル・オ・ウィスプはクリーチャーや物体の占める空間を移動困難地形として通り抜けることができる。物体の中でターンを終えたなら、5(1d10)[力場]ダメージを受ける。
アクション
しびれ:近接呪文攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:9(2d8)[電撃]ダメージ。
透明化::ウィル・オ・ウィスプとその光は攻撃あるいは命喰いをするか、精神集中が終了(呪文の精神集中と同じように扱う)するまで魔法的に不可視状態になる。
2.死者の街路
墓地の中は草木がぼうぼうに生い茂っているが、かつては通路になっていた石畳の上は刈り取られ、それらを使って作ったであろうたいまつや、カボチャをくり抜いて作ったランプがそこかしこにともされ、まるで人里を彩る明かりのように周囲に光を振りまいている。
墓地の中には石造りの崩壊しかかった建物がいくつかあり、そこには沢山の明かりが掲げられ、その道中にはカボチャ畑がある。
難易度20の【判断力】〈知覚〉判定に成功すると、建物の近くに人影がうろついていることがわかる。
3.狂えるカボチャ頭たち
墓所の奥にある石造りの建造物は、かつては裕福な家の棺を収める建物だった。これをアンデッドを崇拝する者たちが自分たちの拠点にしている。建物は草が刈られた広場の中に、左、中央、右と同じようなものが3棟ある。
建物がある広場まで来ると、そこにはカボチャをくり抜いた仮面を被った者たちがたいまつと刃物を持ってうろついている。彼らはアンデッドを崇拝し、その恩恵として自分たちも不死の恩寵を受けようとする者たちで、キャラクターを見つけると問答無用で襲いかかってくる。
キャラクターがカボチャ頭の仮面を被っていれば、教団員たちは警戒しない。
この広場には8名の狂信者がいる。
狂信者
中型・人型生物、善ではない好きな属性
AC:12(レザー・アーマー)
hp:9(2d8)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
11(+0) | 12(+1) | 10(+0) | 10(+0) | 11(+0) | 10(+0) |
技能:〈宗教〉+2、〈ペテン〉+2
感覚:受動〈知覚〉10
言語:1つ(普通は共通語)
脅威度:1/8(25XP)
闇への献身:狂信者は恐怖状態および魅了状態へのセーヴィング・スローに有利を得る。
アクション
シミター:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[斬撃]ダメージ。
4.左の建物
ここは狂信者たちの宿舎である。毛布や生活に必要な物品が運び込まれており、6人の狂信者がカボチャの煮物を食べている。奥にある木箱には彼らの財産である2000cp、800sp、10gpが入っている。
5.中央の建物
ここは祭儀場だ。この中では教団を率いているグールのマディとスバー兄弟が、4人の狂信者に不死の素晴らしさを説いている。このグール兄弟を倒さない限り、教団は不死に魅入られた者をとりこにして復活するだろう。
マディとスバーは1つづつ魔法のアイテムを持っている。
グール
中型・アンデッド、混沌にして悪
AC:12
hp:22(5d8)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
13(+1) | 15(+2) | 10(+0) | 7(-2) | 10(+0) | 6(-2) |
ダメージ完全抵抗:[毒]
状態完全抵抗:消耗状態、毒状態、魅了状態
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10
言語:共通語
脅威度:1(200XP)
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:9(2d6+2)[刺突]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(2d4+2)[斬撃]ダメージ。目標がエルフあるいはアンデッド以外のクリーチャーの場合、目標は難易度10の【耐】セーヴィング・スローに失敗すると、1分間麻痺状態になる。目標は各ターンの終了時に再びセーヴィング・スローを行なえ、成功すれば自身への効果を終了させる。
6.右の建物
ここには教団に捕らえられた旅人たちが2人、縛り上げられて放り込まれている。彼らを助けなかった場合、早晩生贄にされるだろう。ここには2人の狂信者が見張りに立っている。
結末
グール兄弟を倒せば、この奇妙な狂えるカボチャ頭たちは求心力を失い散り散りになり、墓地の奇妙な光に関する噂も消えていくだろう。
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