ネコぶんこ


2014年04月14日 [長年日記]

§ [DnD] 『Against the Giants』紹介

さまざまな部族の略奪団が連合した巨人族の軍勢が人の地へと襲いかかった。これらの怪物が訪れたあらゆる地には、死と破壊が重くのしかかっている。パーティはこの邪悪な巨人族を撃滅するために集められた、とても勇敢でもっとも精強な冒険者なのだ。

この『Against the Giants』は、ゲイリー・ガイギャックス翁による1stで二番目のシナリオ(最初のシナリオは『Tomb of Horror』)として発売された『Steading of the Hill Giant Chief』とその続篇、『The Glacial Rift of the Frost Giant Jarl』、『Hall of the Fire Giant King』のGシリーズをまとめた合本で、コードになっている文字の通り、巨人がテーマのキャンペーンですぅ。

内容はレイズ・デッドやテレポートに手が届く一歩手前から始まる8~12レベルのPC9人程度用シナリオで、パワーが開放されてくるレベル帯でダンジョンに潜り、とにかく敵を倒しまくろうという非常にわかりやすく敵もたくさん出てくるストロングな内容になってますぅ。背景説明は端的に書くと“ヒル・ジャイアントの軍団を教育してやれ!”で済む1ページ程度の端的でわかりやすい内容で終わり、あとはダンジョンの中に何がいて何があるかが説明するパートですぅ。

かくのごとくPCがパワーを解放して爽快に戦うのが主眼のシナリオだれど、敵が何のためにそこにいて何をしているのか、何を持っているかなどが詳しく書かれているので、こういう要素をちりばめてダンジョンの中だけで物語を組み立てる参考として有用ですぅ。

それにしても、わかりやすい(物理的)巨悪がいて、それに抗えるのはPCだけというシチュエーションには相通ずるものがあるのか「機動十字軍メカクルセイド(ネタバレ注意)」でメカものシナリオになっていたのには膝を叩きましたぁ。

最後になるけど、このシナリオはDungeon #197~200で4e用にデータをコンヴァージョンしたものが収録されているですぅ。