ネコぶんこ


2014年02月05日 [長年日記]

§ [DnD][4e] 2012年12月9日(無題)

アゼリ・アダナ(ロングトゥース・シフターのガーディアン/ウォーデン/ホーンド・チャンピオン/エグゾールテッド・エンジェル24):。嵐や吹雪などいろいろな現象を起こして周囲の味方を護る自然の戦士。ケモ要員。プレイヤはアシタカ氏。

エスペランザ(エラドリンのスカラー/メイジ/スペルストーム・メイジ/エルフ・ハイ・メイジ24):冷気も好きだけど手広く属性を使えるようになった秘術使い。トリガーハッピー。プレイヤは荒原の賢者氏。

グスタフ・トラップ(ヒューマンのグルームロート・エミッサリー/シーフ/パラゴン・シーフ/レジェンダリィ・シーフ24):速くて痛い弓使いから転向した二刀流剣士。装甲は心許ない。バックスタブ人生。プレイヤは森聖氏。

セヴン(ドワーフのマーセナリー/ウォーロード/キャプテン・オヴ・フォーチュン/ウォーマスター24):斧を偏愛するドワーフ。飛び込んできた敵はひどい目にあう。キャプテンにしてジェネラルにしてマスター。流しの将軍をやっている。プレイヤは隠者氏。

下界の騒乱を鎮めて十ヶ月ほど経ったあるとき、グスタフを経由した招待でいつもの四人は影界を訪れていた。

彼らを招待したのはリッチのカイタラス。影界に己の領土を持つ君主にして、魔法の品物から魂まで手広く扱う商人である。彼がグスタフに持ちかけてきた商談は、以前堕ちたデーヴァたちが発見に失敗したはずの、星幽界をさまよう真のウォーウィングの奪還だった。

彼はあの事件の後もデーモン、デヴィルと競争しながらウォーウィングを追い続け、ついに見つけてしまった。しかし、敵対する陣営たちを向こうに回せるだけの精鋭は彼の陣営には存在しない。

そこで、金で冒険者を雇うために四人を呼び出したという。

不死者の護衛を何人も従えて何をといった顔をしながらも、冒険者たちは1500ppの前金で依頼を請け、ウォーウィングの座標を手に入れた。

無論、冒険者側も金のためだけで請けたわけではなく、どうせあのリッチは不誠実な依頼者だろうから他からも絞れるようなら絞ろうと、かつてウォーウィング建造を主導した神格ブロートに連絡を取り、デヴィルの指揮官アドゥームやデーモンの首領ナシェバルの名前をちらつかせながら問い詰めた。

結果、デヴィル側はかつて秩序に反する存在を殲滅するために自発的に堕ちたエンジェルたちで、彼のもとへ勝手に声明を送ってくるような連中だったことが判明した。

彼らがウォーウィングに拘泥するのは、あの存在が魂を持って柔軟に活動し、敵に利用されそうになればすみやかに自爆し、新たな器を再生産し続ける循環環境を実現するため、志願した兵士たちから人格を抹消し、輪廻の理からも切り離した独立系であることも判明した。

デーモンの方は単純に使えそうな兵器を我が物とするためのようだが、ウォーウィングに一番乗りしたのは彼らのようだった。

ここで、エスペランザはウォーウィングを自らのものにするため戦うことに方針変更。一方、アゼリも秩序のためとはいえ自然の理に反する存在を許すわけにはいかないと、ウォーウィングを破壊するために方針を転換した。

かくて星幽界を航海すること六日。一行はウォーウィングに感知されることも、他の陣営に発見されることもなく、さしわたし数マイルに及ぶウォーウィングに潜入した。

よく磨かれた金属と規則的に切り取られた岩でできた内部は工廠や倉庫などが入り組んだ迷宮になっており、冒険者はそこで最初に堕天使アドゥーム率いるデヴィル陣営に遭遇。他の侵入者をすべて殲滅する覚悟のデヴィルたちは問答無用で戦いを挑むが、一行はブロートに協力する自分たちの立場とデーモンを排除する目的の一致を説き、一時的に共闘することにした。

デヴィルと情報交換すると、彼らは既にウォーウィングの指令所を発見していた。しかし、そこには防衛用の子機に守られており、占拠してもデーモンとの連戦になれば分が悪いため、攻め込むことができないでいた。

パーティはデーモンの排除をデヴィルに提案して彼らを指令所へ向かわせ、自分たちもデーモンが隠れている場所を探して状況を動かすことにした。

デーモンたちはウォーウィングを製造する工廠の一角に隠れていた。マリリスやその他の下級デーモン、ドラウのウィザードたちに守られた一角では首領のナシェバルがデーモン得意の憑依能力で制御装置へ接入している。

マリリスの剣舞を集中して受けたためにアゼリが倒れかけ、回復力も尽きかけるが何とか彼女たちを排除し、グスタフはバロールであるナシェバルの心臓を貫くと、シーフ・オヴ・レジェンドの能力、魂の怪盗(Steal Back the Soul)でバロールが持つデス・バーストのパワーを盗み、最期の自爆攻撃も無力化した。

デーモンたちを物理的には排除できたが、戦闘中から地の底から響くような揺れが続いていた。デヴィルと合流すると、アドゥームは配下に多大な犠牲を出しながらも司令所の制圧には成功していたが、制御装置が命令を聞かない。ナシェバルは自分が死亡したときのために嫌がらせの罠を仕掛けていたのである。

しばらくすると揺れは停止し、指令所の窓から見える風景が変わった。星幽界の銀の海は消え、漆黒の夜空に広がる星の海。その中でも冒険者の故郷である地上世界は青く輝いていた。

そして、地上世界との間には影界様式の禍々しい艤装を施したジャマーシップ艦隊。最初からそのつもりだったのか、冒険者が裏切ったと踏んだのか。リッチの商人もウォーウィングへ自らの軍勢を侵入させようとしていた。